小栗旬が主演する映画「ルパン三世」。興行収入30億円突破も確実視されるなど好調な滑り出しをみせているが、その内容については映画評論家たちからは酷評されている。

「小栗本人も公開前のインタビューで『批判は覚悟している』と語っていたが、あまりの低評価ぶりに『自身のキャリアに傷がつく』と落胆の様子です」(映画ライター)

 とはいえ、アニメ、映画、テレビドラマのメディアミックスによるフジテレビ開局55周年記念プロジェクト「信長協奏曲(のぶながコンチェルト)」にW主演(映画、テレビドラマ)するなど、秋以降も引っ張りだこの小栗。だが、実はここへ来て小栗が発した“芸能界批判”が問題視されて、窮地に立たされているというのだ。

 前出の映画ライターが事情を説明する。

「『ルパン三世』でも共演している綾野剛やNHK連続テレビ小説『花子とアン』で赤丸急上昇中の鈴木亮平、瑛太、三浦春馬、藤原竜也ら、イケメン若手俳優らとともに小栗会を結成。三宿や三軒茶屋、中目黒周辺の居酒屋やバーで、演劇論を熱く語っている姿がたびたび目撃されています。また小栗は、自腹で芝居ができるスタジオとトレーニングジムを完備した稽古場も建設中なんです。さらに、バーニング系列やジャニーズ事務所など力の強い芸能プロがキャスティングを牛耳っている、日本の芸能界の現状に嫌悪感を抱き、一石を投じる構えもみせているんです」

 実際、雑誌「Quick Japan」vol.115(太田出版)での鈴木亮平との対談においても小栗は、「『自分は誰かに殺されるかもしれない』くらいの覚悟で戦わないと、日本の芸能界を変えるのは難しいっすね」と語っている。

 バーニング系列やジャニーズ事務所などの一部の芸能プロのみが我が物顔でふんぞり返る日本の芸能界だが、

「小栗はその現状を打破するために、役者の労働組合をつくろうと小栗会のメンバーを中心に声をかけているんです。しかし、バーニング系列やジャニーズ事務所による圧力を恐れ、なかなか賛同者が得られていない様子です。また、テレビ局や映画会社に『小栗を起用するな』という要請もあったようだ。一方、小栗本人は断固戦う構えを見せています」(民放キー局プロデューサー)

 男気を見せる小栗だが、日本の芸能界を支配する巨大組織に勝つことができるのだろうか?