校長が軽快ラップで休校連絡、学校公式サイトに掲載後すぐ大評判に。

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学校が急遽休みになるとき、昔は連絡網に従って電話で知らされたものだが、個人情報保護が叫ばれ、インターネットが当たり前になった現在は、メールや学校のサイトをチェックして確認することが多くなってきた。先日、そんなご時世だからこそできたユーモアたっぷりの“休校連絡動画”を、米国のある学校が制作して学校の公式サイトに掲載し、生徒以外に大勢の人たちまでもが見るほど評判になったそうだ。

この動画は2月12日付でYouTubeに投稿された「Durham Academy Weather Announcement」(http://www.youtube.com/watch?v=HhtqjdUi0nw)。米ノースカロライナ州にある、幼稚園から12年生まで約1,000人以上の生徒が通う私立学校ダーラム・アカデミーが投稿したもので、悪天候の影響から翌13日の休校を知らせるために、校長と副校長が動画を作ったという。

最初、真面目な顔でカメラの前に座っている校長と後ろに立っている副校長。ところが、米国で1989年にヒットしたヴァニラ・アイスの「Ice Ice Baby」の演奏が流れ出すと、なぜか校長はスキーのゴーグル、副校長は米国五輪代表のカーディガンを着用し、リズムに乗ってラップで歌い始めた。歌詞はもちろん2人が撮影に合わせて作ったオリジナルで、翌日の休校を知らせる内容。「道が滑りやすいかもしれないから、家に留まって温かいお茶でも飲んでいましょう」「心配しないで、授業は無くなりません」など、1分あまりの歌の中で学校からの連絡や注意事項を伝えている。

学校公式サイトでの説明では、動画は12日朝に掲載。関係者から翌13日の休校を相談された校長が「歌詞を思いついた」そうで、副校長の協力も得て今回の連絡動画作成を考えたという。また、2人は生徒たちが家族と遊んだり五輪観戦で楽しんだりするだろうとの期待感を示すため、スキーのゴーグルや代表のカーディガンを着用したようだ。そんなサービス精神溢れる校長と副校長の動画は、すぐに単なる内部連絡の範疇を越え、広くネット上で注目され出したという。

その結果、2人の休校連絡動画は1日で約100万回も再生される話題作となり、現在では400万回超(2月17日時点)を記録。米国だけでなく欧州などのメディアでも取り上げられ、大評判となっている。