「すべてを遠ざけ、結果を出し始める必要がある。結果が出れば、落ち着きも戻るからだ」

セルティック戦の前に、ミランMFカカーはこう語った。マッシミリアーノ・アッレグリ監督も、1週間前にチームにそう求めていた。クラブ内部での混乱が最大限に達する中で、指揮官はいつものように、実践的な分析をしている。アッレグリ監督の最大の長所の一つは、いつだってバランス感覚にあるのだ。1日のカターニア戦を前に、ミランの指揮官は同じコンセプトをチームに伝えようとした。

「我々は冷静だよ。セルティック戦のように素晴らしい試合をしたところだからね。技術的にも良いプレーだったし、楽しめたよ。だが、サッカーは偶然にもよることを忘れてはいけない。1−0の場面でセルティックには同点とするチャンスがあった。だが、彼らはそれを決められず、そこから我々は追加点を挙げたんだ」

「それよりも、私が残念なのは、ここまでチームのメンバーがそろっていなかったことだよ。全員がいれば、チームにはよりモチベーションが生まれる。誰もポジションが確約されていないからだ」

クラブ内部のことに関する質問はすべて避けたアッレグリ監督だが、アドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役の去就と自身の去就が関係しているかと聞かれると、このように答えている。

「私が自分の未来を考えたことはない。立場が微妙だとされていたときでもね。今でもそうなのかもしれないが。3年半前から、多くの人がミランのプレーは悪いと言っている。だが、ラッキーで勝てるのは、多くても1試合か2試合だ。だが、2013年になって昨季負けたのは、PKで敗れたユヴェントス戦だけだ」

「このチームには価値があると思う。ローマに行けばよかったとか、後悔しているとか、言わないでくれ。私は46歳で、たくさんの選択をしてきた。私生活でも、仕事でもね。そして後悔したことはない。今の順位の責任は誰にあるか? 私だけだ」

最後に、FWマリオ・バロテッリについて、アッレグリ監督は次のようにコメントした。

「セルティック戦のように試合へ臨むことが重要だ。インテンシティーを出して、チームの役に立とうとしなければいけない。彼にとって大事な一歩だ」