29日に退任することを明らかにしたミランのアドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役は、同日夜にシルヴィオ・ベルルスコーニ名誉会長の自宅でディナーをともにした。“サミット”のテーマは当然、ガッリアーニ代表取締役の決断についてだ。ベルルスコーニ名誉会長が亀裂を修復し、シーズン終了まで続投するように説得する可能性はある。

4時間の話し合いが終わってから、ガッリアーニ代表取締役はコメントを残さなかった。一方、ベルルスコーニ名誉会長は30日朝、チームと対面し、話し合いの内容を明かすと見られている。

『ANSA』によると、ベルルスコーニ名誉会長は今回の一件が気に入らないようだ。非常に苛立っているようで、「ミランのイメージにとって良くない。こうやって騒動にすることなく、報じられることなく、明確にするために私のところに来ることができたはずだ」とコメントしたそうだ。

いずれにしても、ガッリアーニ代表取締役は、ミランを離れてもサッカー界に残るかと聞かれると、「今は将来のことは頭にない。傷ついたときは、少し時間をやりすごすための力とインテリジェンスを持つ必要がある。今は何も、誰からも受け入れていない。決断を下すために明晰でいなければ」と話している。

一方で、重要な知らせもある。チェーザレ・マルディーニ氏が『アル・ジャジーラ』で、息子のパオロ氏がミランの幹部となることを認めたのだ。パオロ氏は、バルバラ・ベルルスコーニ女史からテクニカル部門の責任者となることを提案され、これを受け入れたという。チェーザレ氏は、ガッリアーニ代表取締役がいたら、パオロ氏がこの役目を担うことはなかっただろうと話している。