くも来日し正式契約が完了、入団発表も行なわれた。背番号は「44」。日本での活躍を期待する。少しでも中継ぎ陣の負担を軽減してくれればと思う。

讀賣の成績にもよるが、優勝できるか否かは、投手陣が秋まで状態を維持できるかにかかっている。夏場に恒例のヘバリが出てしまえば、また同じことの繰り返しで終わってしまう。

先発陣を除く今季のリリーフ陣は、久保、安藤、福原、筒井、加藤、鶴を中心に回している。この他登録されたのは、玉置、清原、歳内、藤原など。

筒井と加藤の左2枚は既にフル回転だ。酷使が心配される。日本ハム1回戦などは筒井を投げさせるべきではないし、昨日も8回から玉置でいい。残り2イニングで6点差、こんな状況で経験を積ませなないでいつ投げさせるのか。

榎田は先発に回ったが、ルーキーイヤーに酷使されて潰れた。当時、「榎田を潰す気か」という記事も書いた。西村なんかも酷使が原因で未だに出てこれない。

福原や藤浪は軽度の症状で登録を外した。全投手にこういう配慮をしてやって欲しい。筒井も加藤も安藤も、順番に休ませてやるくらいの配慮が欲しい。幸い渡辺もそろそろだろう。高宮なんかをあげてもいい。そしてボイヤー。

ボイヤー、いい名前だ。オールドファンならご存知だと思うが、かつて大洋ホエールズに在籍した選手と同姓。メジャーでも守備の名手だったボイヤーは、日本でもダイヤモンドグラブ賞(現在のゴールデングラブ賞)を二度受賞している。

当時のセ・リーグ三塁手にはミスターが君臨していたが、ボイヤーはミスターを差し置き、1974年には単独受賞している。

(1973年は長嶋、ボイヤー同時受賞)

ボイヤーは引退後も大洋に残り、後の名手、山下大輔や田代富雄を育てたことでも有名だ。日本球界に多大な功績を残して離日した。NPBの監督を一度させてみたかった。

同時期に在籍し、ライオン丸と呼ばれ問題児だったジョン・シピン。シピンは格上のボイヤーには一切逆らわなかったという。ボイヤー退団後、大洋球団は、残留したボイヤーの素行が手に負えなくなって讀賣へ放出したという逸話がある。

虎の一員になったブレイン・ボイヤー、さてどこまで名前を残すことができるのか。一員になったからには応援するし、活躍を期待する。ようこそ阪神タイガースへ。

コンラッドも黙ってはいないだろう。意地を見せてもらいたい。外国人の誰を外すかに頭を悩ませるくらいの状況になれば、チームはもっと強くなっている。

日本球界に功績を残した元大洋のクリート・ボイヤーは、2007年、70歳という若さでこの世を去った。