三菱レイヨン、埼玉県狭山市の「チャレンヂ」など炭素繊維関連2社を買収

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三菱レイヨンは11月14日、ドイツの炭素繊維ファブリック開発製造会社であるTK Industries GmbH(TK社)と、炭素繊維強化樹脂(CFRP)部品成形メーカーであるチャレンヂの2社を買収したと発表した。

同社によると、TK社は、ラージトウを用いた炭素繊維多軸ファブリックの設計、開発に優れた技術を有しており、2011年7月に稼働を開始した同社の大竹事業所炭素繊維工場から供給される高性能ラージトウを採用した多軸ファブリックの開発を共同で進めてきたという。

TK社買収の理由については、欧州市場における炭素繊維複合材料事業の発展拡大を図るためとしている。

チャレンヂは埼玉県狭山市を拠点とするCFRP部品成形メーカーで、同社によると、両社はハイサイクル成形「PCM工法」によるCFRP部品の量産工程確立に共同で取り組んできており、今回の買収によって協力体制を強化し、設計開発から量産化の流れを加速するとしている。

チャレンヂ買収の理由については、自動車用途における炭素繊維複合材料事業の強化拡大を図るためとしている。