韓国でも発覚した現代・起亜自動車の「燃費水増し」

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韓国の現代自動車と傘下の起亜自動車が、韓国国内でも燃費性能を誇大表示していることが分かった。両社は、米国とカナダで販売した一部の車の燃費性能を誇大表示しているとして、集団訴訟を起こされているが、自国に飛び火したことで騒動はさらに拡大しそうだ。

「国民日報」の報道によると、韓国の「エネルギー管理公団」が最近、現代・起亜自動車が2012年に販売した9車種の燃費性能を検査したところ、5車種が公認されている数値を下回った。報告書「2012年公認燃費事後管理結果」で明らかにした。

同公団は、現代・起亜自動車が発表している公認燃費と、実際に測定した測定燃費とを比較し、違いがどれだけあるか誤差を算出した。すると、現代自は2車種、起亜自は3車種の計5車種が、燃費表示よりも低い“マイナス”となった。人気車種「サンタフェ」(現代自)の誤差はもっとも大きく、公認燃費(16.1キロメートル)、測定燃費(15.4キロメートル)で、誤差はマイナス4.38%だった。

当然のことながら、韓国の購入者たちは現代・起亜自動車の燃費水増しに激怒している。インターネット上には、「現代自動車全体が不良品」「明らかな詐欺行為」「現代・起亜は国内消費者がいくら不満を訴えても見向きもしない」「この機会に韓国国内で販売されているすべての車を調べてほしい」などと不満が噴出している。

しかし、現在韓国では燃費表示はメーカー側による申告制で、公団側も誤差“5%”までは認めている状態という。「サンタフェ」がマイナス4.38%の誤差を出しても誤差の範疇であるため、処罰の対象にはならないということだ。現代・起亜自動車は、米国やカナダの購入者に対しては、走行距離やガソリン価格に応じて迷惑料15%を上乗せした価格を補償するとしている。だが、韓国の購入者に対しては、このような補償は行わない可能性が高い。どうやら韓国の購入者たちは、“水増し”が明らかになっても泣き寝入りするしかないようだ。

参照:国民日報
参照:SBS

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