サッカー五輪代表メンバー決定!U-23代表は比嘉システムを放棄した件。
北京の二の舞だけは避けよう!

2日に発表された男女サッカー・五輪代表。基本的に選手選考というのは監督の領分ですので、誰を選ぼうが自由。「アレを選べ」「コレがいない」「選考がおかしい」と言い出せば、監督の自由はゼロになってしまいます。選手をピッチに送り出せば、届かない指示を大声で叫ぶしかなくなるのがサッカーの監督。せめてメンバー選びくらい監督の意志を尊重したいものです。

とは言え、一応確認しておかなくてはいけないポイントもあります。それは役割ごとの人数。僕の中に深い悔恨として残っているのが北京五輪野球日本代表・星野JAPAN。当時は星野氏に対して「パワプロ専門の監督よりはマシ」という高い評価を与え、選手に対しても「プロのレギュラークラスなら誰を連れていっても金メダル争い」と思っていましたので、選手選考に対して疑義を持つことはありませんでした。

しかし、実際フタを開けてみるとトンデモないことが。荒木雅博・中島裕之・宮本慎也・西岡剛・川崎宗則とショートっぽいヤツばかりを選らんでおり、ファースト新井貴浩(腰が痛い)とサード村田修一(あくび)の替えが効かないという事態に。一応サード候補として森野将彦もいたわけですが、森野をサードにまわすと外野手が3人しかいなくなりG.G.佐藤をレフト起用せざるを得なくなる始末。

ショートの小者みたいなのが多いことで長距離打者の枚数不足を感じたか、先発捕手里崎智也・指名打者阿部慎之助というダブルキャッチャー制が当然のごとく行なわれ、サード中島、指名打者西岡、ベンチ宮本慎也などの珍ポジション起用も続発。ひたすらにショートがだぶつき、長距離砲が足りないため、何がどこでどうなったか荒木がホームランを打ったりするチグハグ展開も。

選考で誰を選んでも別にいいですが、あの北京の悪夢の二の舞はゴメンです。監督の専任事項に口出しするのは憚られますが、「GKがひとりもいない」とか「ケガ人ばっかり」とか「DFが全部で4人」とか、明らかな駒不足だけは指摘しておきたい…僕はそう思うのです。

ということで、「大丈夫だよね」という一応の確認の意味合いで、ロンドン五輪男女サッカー代表をチェックしていきましょう。