脱いだらどっちもスゴイんです!ヘンな意味で!

世の中は本当に上手くいかないもの。特に男と女のすれ違いというのは、永遠の悲しみであります。家に居てほしいと願う夫と、モデルの仕事で活躍したいと願う妻。家でじっと神様に祈りを捧げて待つ妻と、ヨソの女とゴルフレッスンに励む夫。大リーグ球団と交渉する夫と、夫と交渉する妻。男の願いと女の願いは常に逆を行くかのよう。

体型の問題などは特に顕著です。男側の総意としては、ガリガリの女の子は論外であり、引き締まったウエストのくびれとかもどうでもいい話。むしろ「だらしなく」ぽちゃぽちゃとしたウエストや、搾れば水分が出そうなおっぱい、ぷるぷると小刻みに揺れる太ももなどにこそ惹かれるもの。「キミはもう痩せなくていい」と思う人は過剰なダイエットに励み、クリスマスケーキをひとりで食べちゃったみたいな娘はおせち料理もひとりでたいらげようとするのです。

そんな男女のすれ違いが日本代表級の選手たちの間でも明らかになってしまいました。19日に発売された文芸春秋の「Number DO」なる雑誌。スポーツをやる人のための雑誌ということで、これまでもジョギングなどについての特集を組んできた同誌は今回、「トレーニング」についての特集を実施。各界の著名人を集め、どんなトレーニングをしてどんな肉体を目指しているのかを掲載してくれたのです。

巻頭特集はなでしこJAPANの顔・川澄奈穂美さん。そして巻中にはザックJAPANのケツ・遠藤保仁さん。トレーニング哲学の微妙な違いと、結果として大違いになった肉体。僕はその写真を見ながら、顔が川澄ちゃんでトレーニング哲学がヤットさんで身体が川澄ちゃんであれば最高だったのに…と大きなため息をついたのです。同時に、顔がヤットさんでトレーニング哲学が川澄ちゃんで身体が川澄ちゃんとか、顔がヤットさんでトレーニング哲学がヤットさんで身体が川澄ちゃんとか、顔がヤットさんでトレーニング哲学が川澄ちゃんで身体がヤットさんとか、顔がヤットさんでトレーニング哲学がヤットさんで身体がヤットさんとかのパターンは抱きたくないな…とわずかに首を傾げたのでした。

ということで、いろいろな意味で脱いだらスゴイ両者のトレーニングについて、文芸春秋「Number DO」2012年冬号からチェックしていきましょう。



◆ケモノのような身体になりたいだと!その言葉で俺がケダモノになる!

理想の肉体は「ケモノのような身体」と語る川澄ちゃん。「黒人選手のような力強く、早く走れる脚が欲しい」と語る遠藤さん。ともに黒人アスリートの圧倒的な肉体力に魅了され、自身のトレーニングを行なっているという意味では共通なふたり。しかし、その結果出来上がった肉体はまるで別物でした。「本当に同じゴールをイメージしてるのか?」と問い質したくなるようなレベルで…。

↓遠藤保仁さんの肉体は普通のオッサン並みのぽちゃぽちゃ!(17分頃から)


ぽちゃぽちゃしてて柔らかそう!

こういう尻を見ると、アンダースローの平手でピシャンとやりたくなりますね!


↓一方、川澄ちゃんの肉体はガチガチのムキムキ!
http://www.nikkansports.com/soccer/japan/news/photonews_nsInc_p-sc-tp2-20111219-878429.html

ゴ、ゴツゴツしてるな…。

何か襲い掛かったら鋭いパンチで血を吐くまで殴られそう…。


以前から「私脱いだらスゴイんです」と公言してきた川澄ちゃんですが、これには「そういうことじゃないんだよ」とビックリ。脱いだらスゴイというのは極論で言えばおっぱいがデカイという話であり、まさか上腕二頭筋がデカイという話だとは思ってもいませんでした。本当にその筋肉はサッカーに必要なのか、遠藤さんは全然そんな感じじゃないぞと今すぐ再考を促したいレベル。澤穂希さんも「私が男なら絶対抱きたくない」と川澄ちゃんのカラダを評していましたが、これは「抱きたいカラダ」ではなく「抱かれたいカラダ」です。

プレースタイルこそ違えど、ともに一流選手であることは間違いない両者。遠藤さんもアレはアレで十分に距離を走り、相手と競り合うこともできています。川澄ちゃんも出来ればそっち方面でトレーニングをしてもらえないものか。ひょっとして、どういう風にトレーニングしたらああなるのか知らないだけであれば、ぜひともその内容を伝えたい。川澄ちゃんがもう一度トレーニングを見直すキッカケとなることを祈りつつ、両者のトレーニング哲学を比較していきましょう。

↓目指せヤット派!似て非なる両者のトレーニング哲学!

●フィジカルトレーニングに目覚めたキッカケ

川澄ちゃん:大学4年のときに左ひざの靭帯を切って、リハビリの過程で体幹トレーニングに出会った

遠藤さん:フランス代表との試合でアンリに吹っ飛ばされたこと。腕一本で押さえられて、勢いを手で殺しながら反動で3メートルくらい前に行かれた。あの一撃で完全にフィジカルが足りないとわかりました


●目指している理想の肉体

川澄ちゃん:理想はケモノのような身体になりたい。チームメイトにブラジル人がいて、筋肉の質が違うなと思った。ああいうカラダになりたい。でも、今欲しいのは「疲れないカラダ」。最後まで走り回れるカラダを作りたい

遠藤さん:力強く速く走れる黒人選手のような脚がほしい。泥んこや砂場でもバランスが崩れない脚を作って、相手より一歩先にボールに触りたい


●主なフィジカルトレーニングのメニュー

川澄ちゃん:体幹のメニューは腹筋、スタビライゼーションなど。トレーニングは火、水、木、金と週4日。日曜から月曜にかけてはオフでリラックス。火曜日から練習再開して、水、木がピーク。金曜は一度落として、土曜の試合に向けて上げていく。

遠藤さん:週一で試合のときは、試合翌日の午前中にベンチプレスなど上半身のフィジカルトレーニング。午後と次の日は休む。週明けに筋肉痛が取れていればまた上半身をやり、取れていなければチューブトレーニングなどで下半身をやる。「強くするため」とか「バランスを取るため」とか「柔軟性を上げる」とか毎回違う。ストレッチは練習前・練習後・風呂上りに必ず15〜20分。


●トレーニングをつづけるコツ

川澄ちゃん:「やらなきゃ」って考えを捨てること。自分がこうなりたいから、このトレーニングをするというイメージが必要。私はカラダ作りが好きだから無意識にトレーニングをやってると思う。「やってる感」がないんですよ。ヒマさえあれば腹筋。

遠藤さん:一番気をつけているのはやりすぎないこと。メッセージとしては、「気持ちが乗らないときはやるな」「絶対にやるな!」です。そんなときにやっても意味ないです。もしそれで10日間やる気が出なければ、あなたには向いてないんです。

「やらなきゃ」って気持ちを捨てて無意識にやっちゃっている川澄ちゃんと、「やろう」って気持ちが出てくるまでやらない遠藤さん!それだけの違いが、あの肉体の差を生む!

僕も今日からヤット流でフィジカルトレーニングするぞ!

<参考:遠藤さんの一日の時間割>

0時〜7時:睡眠
7時〜7時30分:いろいろ
7時30分〜8時:朝食
8時〜10時:いろいろ
10時〜12時:練習
12時〜13時:いろいろ
13時〜14時:昼食
14時〜19時:子どもと遊ぶ
19時〜19時30分:夕食
19時30分〜24時:入浴など

風呂長げぇwwwww練習少ねぇwwwww子どもと遊びすぎwwwww

やっぱり家庭と仕事の両立を目指すならサッカー選手だなwww


岡田JAPAN時代、遠藤さんは岡田監督(当時)から「ヤット、お前その腹でワールドカップベスト4に行けるのか?」と指摘されたと言います。今も腹自体は大して変わっていない感じがしますが、年齢を重ね、経験を積むことでフィジカルの重要さも理解してきたとのこと。筋トレなどにも積極的になり、若いプレイヤーにもその大切さを伝えているのだとか。若いプレイヤーのみなさんも、遠藤さんの予想外に重たい言葉を噛み締めて、ゆるーいフィジカルトレーニングに励んでもらいたいものですね。やる気の出た日だけでも!

↓遠藤さんの心からの叫び:「フィジカル超やれ!」
遠藤さん:「今、若いやつらには、フィジカル超やれ!って言ってます。自分みたいになってほしくないから。もし真剣にやっていたら、オレ絶対に世界に行けたと思うし、ヨーロッパの一流クラブに行けていたかどうかはわからないけど、少なくともチャレンジはできていたと思う。絶対に」

エエエエエ…急に切ないこと言い始めた…(´・ω・`)

過去を引きずりながら、諦めて生きてるとかキャラ的に似合わないだろ…(´・ω・`)

川澄ちゃんの筋トレを止めるはずが、「超やれ」って言われたし…(´・ω・`)