湖北省武漢市内で、「包子(肉まん)の中からハエの死骸(しがい)が出てきた」とのクレームに対して、飲食店の店主が「しかたないだろう」などと言い返したために客側が激怒。行政も介入した。店側は「200元の賠償をする」と申し出たが、客側は納得しなかった。中国新聞社が報じた。

 武漢市漢陽区に住む張さんによると、家族全員が肉まんを好きで、特に家の近くにある1軒の店がお気に入りだった。ほとんど毎日のように利用していたという。

 ところが12月1日に、学校から帰宅した息子が、その店で食べようとした肉まんの「皮の部分からハエが出てきた」と張さんに告げた。張さんは息子が持ち帰った肉まんを店に持参して抗議したが、店主は「今日は寒い。凍え死んだハエが小麦粉を練る際にまぎれこんだんだ。しかたないだろう」と言い返し、反省する様子もなかったという。

 怒った張さんは、区の工商所に話を持ち込んだ。工商所は趙さんが持参した肉まんを確認した上で、問題の飲食店の責任者に工商所まで来るよう求めた。

 工商所には、経営者の妻が現れた。店側の落ち度を認め、「賠償金として200元(約2460円)を支払いたい」と申し出たという。張さんは「200元は多すぎる。50元でよい。ただし、問題は賠償金ではない。店主はとんでもない態度をしてくれた。私に直接、きちんと謝罪してもらわねば納得できない」と主張した。

 店の経営者も最終的に張さんに直接謝罪し、「今後、このような衛生上の問題が2度と起きないようにします」と誓ったという。(編集担当:如月隼人)