ゲイの男たちが集うクラブが摘発された。

 11月1日までに、警視庁保安課と新宿署は新宿区の社交クラブ『デストラクション』の経営者(38)と従業員2人を公然わいせつ幇助で、客3人を公然わいせつ容疑で逮捕した。
 「この店の常連客が薬物関連で逮捕されたことなどから、10月29日の夜に踏み込んだ。そのとき店には25人の客がおり、全員が全裸か下着姿。そのうち、裸で絡み合っていた客3人を現行犯逮捕したのです」(捜査関係者)

 同店は'97年に開店し、ゲイの溜まり場では老舗の大手として知られていた。
 「住宅街の5階建てオフィスビル2階に店を構え、内部は20の個室と4つの大部屋があり、それぞれカーテンで仕切られていました。しかも、それぞれの部屋に覗き穴が用意されており、そこから覗くかカーテンをずらせば他人の行為が丸見え。全裸か下着姿になるのは店内での決まりで、歩けば他の客が擦り寄ってきて、行為に及ぶことになるのです」(社会部記者)

 未成年者が500円、20歳以上は1500円という入場料の安さに加え、曜日によって「坊主頭」「短髪野郎」「ヒゲ野郎」などテーマを決めたイベントで人気を集め、捜査関係者によれば一晩平均90人の客を集めていたという。
 「入場料収入だけで売り上げは月平均400万円。そのほか、性具やゲイ関連雑誌、合法ドラッグなどを店内で販売しており、それらを合わせるとかなりの売り上げになると思われます」(前出・捜査関係者)

 ただ、店が入るビルが閑静な住宅街のど真ん中にあるため、夜な夜な外に漏れる雄叫びに近隣住民から苦情が警察に寄せられており、これも目を付けられる原因となったようだ。
 愉悦に我を忘れすぎたか。