岩政が入ったことで後半から攻撃に参加した今野(Photo by Tsutomu KISHIMOTO)

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アジアカップは日本が延長戦の末にオーストラリアを1−0で下して優勝した。以下は試合後の今野泰幸、遠藤保仁のコメント。

今野泰幸
「相手は高さもあったし、技術もあったし、ロングボールも多かったし、前線にはいい選手がいるし、圧力が結構かかっていました。途中のシステム変更で、僕が左サイドバックというのもビックリしましたが、できるかと聞かれて、たぶんそういう形になったと思います」

──身体を痛めたからボランチではなくて左サイドバックになった?
「痛めたのは関係ないです。痛めたのは、やっちゃったかなと思ったけど、やっていく間にこれならやれると思ったので、痛さは関係ないです」

──相手の高さは苦労しましたか。
「最初、マークにつく意識があったのですが、マークについてもふわりとしたボールで勝てないというのがわかったので、相手に飛ばせないとか、相手のバランスを崩してボールをこぼさせて、そこを拾うとか頭の切り替えをして。これは勝てないと思いました。前半のセットプレーで2回ぐらいやられたときに、そう考えを変えました。ファウルぎりぎりでしたけど、相手が頭に触れないように気をつけました」

──その後の戦いはどうでしたか。
「やはり押し込まれる時間が長かったし、日本の良さというのは自分たちがボールを持ちながら相手のスキを窺うというのが一番したかった展開でした。前半の落ち着いてボールを回せたときは自分たちの戦い方ができたと思うのですが、後半の最後は自分たちのいい形でボールを回せなかったというのがあります。高さも技術もあるし個人も強かったし、オーストラリアは強かったと思います。韓国も強かったけど」

──アジアの中での実力はどうだと思いましたか?
「簡単に勝った試合は一つもなかったし、やはり甘くないというのが率直な感じです。スキを与えてはいけないし、個人としてもチームとしてもスキをなくして、これからやっていかないと難しい戦いになると思いました」

──自信もできたのではないですか?
「そうですね、アジアのレフェリーも経験できたし、アジアにはどんなFWがいるのかというのも経験できたし、すごくプレッシャーもありましたし、失点も多かったけど、自分にはいい経験になりました」

──ザッケローニ監督のサッカーに対して手応えがありましたか?
「試合に全部出られましたし、監督の考えていることがわかりましたし、練習からすごく細かいことを言われますし、個人的にも言われていますし、いい経験ができました」

──ところで表彰式の時に本田圭選手と絡んでいらっしゃいましたね。
「(にっこりして)本田圭選手の隣にいられてうれしかったです」

──MVPをもらいにいこうとしていました。
「あれは本田圭選手に言われたんじゃないです。遠藤選手に言われたんです」

──行かなかったのですか。
「行けないっすよ。行ったらブーイングですよ、ブーイング(笑)」

●遠藤保仁
──MVPのときに今野選手を表彰台に行かせようとしていたそうですね。
「たぶん行ってたら怒られていたでしょうけど、そういうチームは仲がいいということで。まぁ、行ったら行ってたでおもしろかったですね」

現地レポート/森雅史