元イタリア代表のロベルト・バッジョ氏が25日、自身のDVDの発売を前に、『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のオフィスにて発表会に臨んだ。多くの記者とゲストの前で、様々な裏話が明かされている。

ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ副会長は、1990年の時点ですでにミランがバッジョ氏の獲得に迫っていたと述べ、「ジャンニ・アニェッリ(故会長)がシルヴィオ・ベルルスコーニ(ミラン・オーナー)に対し、バッジョをミランではなくユーヴェへ行かせるようにと望んだんだ」と語った。バッジョ氏の人生を変えていたかもしれないエピソードだ。

また、ボローニャ時代にバッジョ氏をスタメンで起用せず、サポーターから反発されたレンツォ・ウリヴィエリ監督は、「私の妻までも、彼はスタメンでプレーしなきゃいけないって言ってきたんだ!」とコメント。元イタリア代表監督のアッリーゴ・サッキ氏も、94年アメリカ・ワールドカップ(W杯)のノルウェー戦での途中交代について言及している。

バッジョ氏本人はいつものようにシンプルに発言。サンプドリアFWアントニオ・カッサーノについて、「監督たちには監督たちの要求がある。だが私は、彼がW杯へ行く可能性があると思うよ。もしも本当にドアが全員に対して開かれているならね」とコメントしている。さらに、バッジョ氏は「私が指揮官に? 一つの挑戦となるだろうね」とも語った。