高校生が保険金目当てに家族を殺害

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保険金3億ウォン目当てに17歳の少年が母親と姉を殺害したとする事件が起き、韓国に大きな衝撃を与えている。ソウルの中浪区の警察は9日、殺人を依頼した容疑で身柄を拘束している少年A（17）の拘束期間を延長した。また、少年Aの指示でAの家に火をつけた少年Bも、調査を受けているという。ネット上では事件について「信じられない」といった多くの書き込みがされている。

警察によると、少年Aは後輩の少年Bに「両親と姉を殺せば保険金が出る。成功したらお金を分けてやる」と殺害の依頼を持ちかけ、家に放火する方法と「もし父親に抵抗されたら凶器を振りまわせ」などと殺害方法についても細かく指示をしたという。少年Bは指示通りに家に放火をした。父親は不在だったため難を免れたが、母親（49）と姉（19）はこの火災により亡くなった。少年Aは当日のアリバイ作りのため彼女と旅行に出かけ、ブログにはその証拠となる写真を掲載していた。

少年Aは保険金を得ようとした理由について、「江南に住みたかった」と話しているという。

ネットには「最悪だ」「こんな事件が起こるなんて信じられない」「命はお金に換えられないのに」といったものや、「本当に江南に住もうとしたのか？3億程度じゃ保証金にもならない」「ただの言い訳」といった意見も寄せられている。

江南はソウルの中でも超高級な高層アパート（アパート：日本のマンションにあたる）が建ち並ぶ高級住宅街である。グルメからファッション、教育にいたるまでソウルのほかの地域とは一線を画しており、富と新しさを象徴する江南に憧れを抱くは多い。しかしながら、韓国は儒教の影響により、年長者を敬い家族や親族を大切にする考えが根強い社会でもある。保険金欲しさに家族の殺害を依頼するといった残忍な少年の犯行に、韓国社会は大きな衝撃を受けているようである。

参照：保険金狙った１０代　母親と姉を殺人を依頼

（文：林 由美）

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