ルーニーの1点でバーミンガムを下す

16日に行われたプレミアリーグの試合で、ディフェンディング・チャンピオンのマンチェスター・ユナイテッドはウェイン・ルーニーのゴールでバーミンガムを1−0で下し、さい先の良いスタートを切った。その一方で、昨季2位のリヴァプールはアウェイでトッテナムに1−2で敗れた。

イングランドのトップリーグでは初めてとなるリーグ4連覇を目指すユナイテッドは、ホームで昇格組のバーミンガムと対戦。34分にルーニーがナニのクロスに頭で合わせると、これはポストに跳ね返されるが、リバウンドを流し込んで決勝点とした。また、終盤にはディミタル・ベルバトフに代わってマイケル・オーウェンが登場、ロスタイムにディフェンダーをかわして絶好のデビューゴールのチャンスを得たが、これは惜しくもGKハートに防がれた。

ルーニーは試合後、「チャンスをたくさん作り、ありがたいことに勝ち点3を得られた。1−0では、バーミンガムが結果を出す可能性もあったからね。シーズン開幕戦はいつだって難しいものだ」と話した。

アレックス・ファーガソン監督は、「オーウェンはすばらしい走りを見せたが、キーパーの好セーブにあった。彼がゴールを決めるのは間違いない。サポーターのなかには、クリスティアーノに代わるスーパースターを獲得しなかったことを不安に思っている人がいるのはわかっている。クリスティアーノが挙げたゴールの分を誰が決めるだろうかとね。だが、私は今のチームにとても満足しているよ」と話した。

なお、この試合ではレギュラーのセンターバック2人が欠場。ヴィディッチはふくらはぎのケガで欠場は確実だったが、ファーディナンドは太ももを傷めてメンバーからはずれた。全治まで2週間かかる模様だ。


トッテナムがリヴァプールに2−1


昨季のわずか2敗のうち、1敗を喫しているトッテナムと開幕戦を戦うことになったリヴァプール。トッテナムは立ち上がりから主導権を奪うと、出戻りのロビー・キーンが古巣相手に三度も決定的チャンスを得るがこれはGKレイナの好守もあって得点には至らず。しかし、44分にトム・ハドルストンのFKのリバウンドをベノア・アスー・エコトが決めて、先制する。

リヴァプールは後半にグレン・ジョンソンが倒されて得たPKをスティーヴン・ジェラードが決めてようやく追いつくが、その喜びもつかの間、59分にはセバスティアン・バソンがFKを頭で合わせて、トッテナムが勝ち越しに成功。リヴァプールはその後、選手交代などで流れを変えようとするが、ちぐはぐな攻撃に終始し、追加点を奪うことはできなかった。いわゆるビッグ4のうち、黒星スタートとなったのはリヴァプールだけだった。