12日にスタッド・ド・フランス(パリ近郊サンドニ市)で行なわれたフランス杯決勝(ソショー対マルセイユ)は、7万9797人の観客を動員した。98年W杯フランス大会に合わせてオープンしたスタッド・ド・フランスにとって、過去最多の観客動員数となった。スタッド・ド・フランスは収容人数8万人でフランス最大。したがって12日の決勝戦は、フランスの球技史上でも最多の観客動員数を記録したことになる。

 またフランス通信(AFP)によると、国営フランス2局で中継された試合は、700万人近くが視聴した。視聴率は平均34%、PKのときには51%に達した。

 フランスでは、リーグ・アンの放映権がペイテレビ局のカナル・プリュスとTPSによって二分されているため、視聴者が地上波で観戦できるサッカー中継は、フランス代表戦、チャンピオンズリーグなどの欧州カップ戦、フランス杯とリーグ杯に限られる。このうち代表戦と欧州杯は、民放のTF1が放映権を握っている。今回のフランス杯決勝は、国営放送グループのフランス・テレビジョンにとって、サッカー中継の「うまみ」を再確認する機会となった。今夏からは、フランス2でサッカーニュース番組の放映が予定されている。