暖かな日も増えてきて、真冬に活躍した防寒グッズもそろそろ今シーズンの役目を終える時期。来年も気持ちよく使うために、冬アイテムの上手なケアとしまい方を、予約の取れない家政婦、サニー春さんに教わりました。Webを使って、家事をしてほしい人とハウスキーパーが出会うマッチングサービス「タスカジ」に所属するサニー春さんは、35年もの主婦歴を生かした家事提案が人気。

今回は、場所を取るうえ、形が定まらずにしまいにくい羽毛布団の収納術を教わりました。「収納場所に合わせてコンパクトにするのがポイント」と説くサニー春さんの驚きの収納テクは必見です。驚くほどコンパクトに!プロの羽毛布団のしまい方

羽毛布団は、羽毛が片寄ったり、中に汗などの湿気がこもっていたりすることも。よく振りさばいてからたたみ、古シーツなどで包むとホコリよけになり、コンパクトにしまえます。(1)粘着ローラーで表面のホコリを取り除く


カバーを外し、粘着ローラーで布団の表面についたホコリを取り除きます。布団専用ブラシなどをつけた掃除機でホコリを吸ってもOK。(2)振りさばいて羽毛の片寄りをなくす


布団の縁を持ち、全体を振りさばいて羽毛の片寄りをなくします。「このとき、左右の手の持つ位置を中心から均等にするのが、片寄りなく振りさばくコツ」。さらに、イスの背などにかけて半日ほど干し、湿気を逃して。(3)布団を縦に三つ折りにする


布団を縦に三つ折りにしてたたみます。「縫い目に沿って折るのがポイント。中の羽毛の片寄りやへたりを防げますよ」。(4)ひざで押さえながら横に三つ折りにする


縦の三つ折りを崩さないように押さえながら、横に三つ折りにたたみます。
「ひざを使って押さえるとうまくいきます。片側を折ったら、ひざをのせ替えて押さえ、反対側を折って」。(5)古シーツで布団を包む


古シーツを広げ、写真の点線で示した対角線の中心より少しAの角寄りにたたんだ布団をのせます。「布団に近い位置から包み始めると力をかけやすいですよ」。
Aの角を持ち上げて布団の手前側から包み、反対側(B)からもシーツをたぐり寄せてしっかり包みます。
布団全体をシーツで包んだら、Bの角の余った部分を引っぱりながら、布団の下にくぐらせるようにします。余った部分をすべて布団の下に入れたら、布団全体をひっくり返して。
布団をひざで押さえ、シーツの間に手を差し込んで、しっかりと折り目をつけながら左右のシーツを引っぱります。「たたんだ布団の形に古シーツをしっかりと沿わせて包むと、形が崩れにくくなるんです」。
シーツの左右の端と端を引っかけてねじり、反対側のシーツの重なり部分に端を入れ込みます。
「これならコンパクトで、崩れません。クローゼットの枕棚などにも入りますよ」。
収納場所に合わせてこんなにコンパクトにまとめられます。タスカジさんの驚きの冬物ケアとしまい方は、ESSE4月号でもたっぷり紹介しています。●教えてくれた人
【サニー春さん】
家事代行マッチングサービス「タスカジ」所属のハウスキーパー(タスカジさん)。35年の主婦歴を生かし、時短&手軽でもツボを押さえた家事提案が人気。仕上がりに差が出る、しまい方の工夫が支持を集める

<撮影/山田耕司 取材・文/ESSE編集部>