スマートフォン市場として今後も成長が続くと予想されている新興国市場を攻略するために、Googleがインド市場で成功している中国メーカー・Xiaomiと提携して端末を開発しているのではないかという情報が出ています。

Xiaomi dan Google Siapkan Ponsel Android One Generasi Terbaru - krispitech

http://krispitech.com/2017/08/xiaomi-dan-google-siapkan-ponsel-android-one-generasi-terbaru/

Google may partner with Xiaomi on new Android One device | TalkAndroid.com

http://www.talkandroid.com/318579-google-may-partner-with-xiaomi-on-new-android-one-device/

Xiaomi may make a phone to give Android One some much-needed tech cool

https://www.digitaltrends.com/mobile/xiaomi-android-one-news/

スマートフォン市場として急成長中のインドを攻略するために、Googleは1万円程度の低価格スマートフォン「Android One」を2014年に発売しましたが、思うような成果は出ませんでした。ちなみにAndroid Oneは、少ないメモリでも快適に動く軽量版Android OS「Android Go」として、リニューアルすることになっています。

1GBメモリでもサクサク動く軽量版Android OS「Android Go」が登場 - GIGAZINE



有望視される重要なインド市場を攻略しようとスマートフォンメーカー各社が乗り出す中で、中国のXiaomiは高性能なのに低価格という圧倒的なコストパフォーマンスを武器に、Micromaxなどインドの国内メーカーを押しのけるようにシェアを大幅に伸ばしており、中国市場の次の有望マーケットに食い込んでいます。

IDCが発表した2017年Q1のインドのスマートフォンシェアでは、トップのSamsungに続いてXiaomiが14.2%と2位に踊り出ています。



そんな中、「XiaomiがGoogleとともに低価格スマートフォンを開発している可能性がある」という情報が匿名の人物からインドネシアのkrispitech.comに寄せられています。これは、いわば「新興国向けのNexus端末」とでもいうべきスマートフォンと考えられ、Googleは失敗に終わった「Android One」をインドを含む新興国市場でリトライするために、さまざまな端末で価格破壊ともいえる製品を送り出すXiaomiに新興国向け端末開発を委ねた、というわけです。

この情報によると、新生Android Oneとなるベース端末はXiaomiの「Mi 5X」になるとのこと。5.5インチ大画面液晶ディスプレイを搭載し、SoCがQualcommのSnapdragon 625、メモリが4GB、リアにデュアルレンズカメラを備えるMi 5Xは、新興国市場を攻略するには十分すぎる性能を持っています。



ライバルであるAppleもコンパクトな「iPhone SE」をインドで現地生産に切り替えて販売するなど、インド市場を重視しているのは明らかです。市場が飽和しつつある中国に続くインド市場で、Google陣営とAppleによる、熾烈な販売競争が起こりそうです。