日本の時計は世界的にも人気が高い。カシオ、シチズン、セイコーといった企業は世界的に有名であり、中国でも高い認知度を誇る。中国メディアの今日頭条は1日、日本メーカーが電波式腕時計の世界市場を独占していると紹介し、その人気の理由を分析する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本の時計は世界的にも人気が高い。カシオ、シチズン、セイコーといった企業は世界的に有名であり、中国でも高い認知度を誇る。中国メディアの今日頭条は1日、日本メーカーが電波式腕時計の世界市場を独占していると紹介し、その人気の理由を分析する記事を掲載した。
 
 正確で時刻合わせの手間がかからない電波式時計は、日本ではかなり普及しているが、中国では実はあまり知られていない。記事は電波時計について、標準電波を利用しているセシウム原子時計の精度は、誤差が30万年に1秒、高品質の物なら100万年に1秒とも言われている、とその正確さを強調した。
 
 また、電波時計には、太陽電池(ソーラーセル)を採用している場合が多く、基本的に電池を換えなくてよい利点があると紹介。しかも防水仕様もあり、「エネルギーの節約になり環境汚染を減らせる」と高く評価した。
 
 記事は、電波式腕時計はドイツメーカーが開発したものだが、現在では日本メーカーが世界市場のほぼ全てを独占している状況にあると指摘。日本の電波時計は手軽な価格であり、ハイテク技術を応用して、世界6局の標準電波に対応した電波腕時計もあると紹介した。
 
 しかし、中国で電波式腕時計があまり知られていないのはなぜだろうか。記事は、中国にも独自の電波時計技術を持つロッシーニや天王表といった企業はあるが知られておらず、多くの国民はスイス製などの機械式ブランド腕時計が大好きだと伝えた。また、電波時計のファンが一部にいるとしても、大抵はシチズンとカシオのファンだという。
 
 今の中国では、物の良し悪しよりも、高価な海外有名ブランドであることのほうが重要なのかもしれない。いずれにしても記事は結論として、日本は多くの分野で「元祖」を超えていると指摘。電波式腕時計だけでなく、「書道」の分野でも今では日本国民の間での普及率が中国の3倍となり、以前はドイツが独占していたカメラ市場も、今では日本が取って代わったとした。「元祖」を超えて、電波式腕時計の世界トップのシェアを誇るまでになった日本企業。その良さが中国でも知られるようになれば一気に需要が高まりそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)