令和6(2024)年5月歌舞伎座『團菊祭五月大歌舞伎』夜の部で上演される『四千両小判梅葉(しせんりょうこばんのうめのは)』の特別ビジュアルが公開された。また、主人公・野州無宿富蔵を初役で勤める尾上松緑のコメント、撮り下ろしスチール写真も届いたので紹介する。 明治18(1885)年初演の『四千両小判梅葉』は、盗賊が主人公の「白浪物」を得意とした歌舞伎の名作者・河竹黙阿弥が、幕末に江戸城で実際に起きた御金蔵