鹿児島県湯之元。その名のとおり、ひなびた温泉街を望む高台の上に小さな野球場がある。古びたコンクリートむき出しのスタンドに内川聖一は腰かけていた。NPB通算2186安打。ソフトバンクでは日本一を経験し、WBCにも3度出場。世界の頂点も極めた。昨シーズン限りでヤクルトを退団したが、そのまま現役を退くことなく、今シーズンは生まれ故郷の独立リーグ球団「大分B−リングス」のユニフォームに袖を通した。その目線の先