キューピッド発動玉木宏、かわいさが反則福士蒼汰「きょうは会社休みます。」今夜7話
日本テレビ系列水曜10時ドラマ「きょうは会社休みます。」は今夜7話放送。折り返しになる6話(11月19日放送)は、朝尾回でもあり、田之倉回でもあり、加々見回でもあった。
距離を置くことになってしまった花笑(綾瀬はるか)と田之倉(福士蒼汰)。元CEOの朝尾(玉木宏)に頼まれて「夫婦のフリ」をしにでかけた帰り道、ひろ乃からの宣戦布告メールが届いて大焦り。ところが、朝尾が車のカギを失くしたと言い出して……。
まさにふんだりけったり、どうなる花笑!? というところからスタートした6話。けれど花笑の周りの人々は、視聴者が思うより優しかった!
実は原作では、「カギを失くした」というのは朝尾の嘘。けれどドラマ版では、どうやらやや本当寄りに変更されている(もしくは、どちらかわからないようにされている)。帰れないので夜を明かすために入った飲食店で、朝尾は花笑の恋愛がうまくいっていないことを知る。
普通なら、ここでアピールして横からかっさらうところ……でも、朝尾が好意を持っているのは「一生懸命恋愛をしている花笑」。つまり「田之倉のことを好きな花笑」だ(なんつー報われなさ!)。
またしてもキューピッド発動。2話のように花笑を励ます。「今日は家に帰さない」といったことはもちろんなく、車の合鍵をレンタカー会社に申請。花笑を家まで送り届ける。朝尾の株、ストップ高ですよ。
送り届けるシーンもいい。
車の中で、花笑のことを「友達」という朝尾。対する花笑は「犬猿の仲」。どっちが犬でどっちが猿か取り合いをする2人。花笑は基本的に、心の声でだけ話して相手には言わない(言えない)ことが多いが、朝尾に対してはかなり遠慮なく話せている。
そんなくだらない話をしているうちに眠ってしまう花笑。家に到着し、花笑が助手席で寝ていることに気づいた朝尾の行動が、6話のベスト朝尾だ。花笑を起こすことなく、優しくいとおしそうに見つめる。ハッ!と目覚めたタイミングで、何事もなかったように帰す(「よく眠ってたね」なんて野暮なことは言わないし、起きるタイミングよりも前に家に着いていたことも言わない)。
恋愛初心者の花笑は、「距離を置こう」に対してどう動いていいのかわからない。田之倉のささいな言動に「別れのサイン」を勝手に読み取る。
印象的なのはぬいぐるみに関するエピソード。1話で田之倉がたUFOキャッチャーでとってくれた鳥のぬいぐるみが壊れてしまって不安になり、同じものをとろうとする。ところが全然うまくとれない。横にいる子供のアドバイスでとれたのは、鳥ではなくサル……。明らかに「犬猿の仲」のエピソードを踏まえている。鳥(福士蒼汰)が壊れ、サル(玉木宏)をゲットするという図式だ。
ただ、当の朝尾のほうは、完全にキューピッドモード。
「向こうは仲直りしたいと思ってるかもしれないよ」と男性の心情についてフォローを入れたあと、受け身にならず自分から行動をするようにアドバイスする。……田之倉くん、朝尾さんに金一封を包んだほうがいいのでは?
「(花笑を)狙ってるの?」と聞かれ、「ちょっと前まではね。でも今はふつうの友達。あの人見てると心配になるんだ」と答える朝尾。ええー、これは諦め宣言? それとも……?
周りの人たちに背中を押され、ついに行動を起こした花笑。合鍵を使って田之倉の家で待つ(正座)。
でもまあ、田之倉が花笑のことをまだ好きで、仲直りしたいと思っているのは、視聴者の目からはすでに見えている(だからこそ花笑の疑心暗鬼を笑って見ることができる)。初々しい仲直りを果たす2人。それからが福士蒼汰の本領発揮だ。
大人びた態度を見せていたのを一変、うわああああ〜〜と声を上げながらふとんに突っ伏す。「別れ話されるかと思った……」。このギャップ! 余裕ばかり描写される田之倉だが、年相応に焦ったり、不安に思ったりもする。
加々見(千葉雄大)の台詞で「(田之倉に向かって)どうせお前は恋愛負け知らずで! 苦労したことないんだろぉ!?」というものがあったが、恋愛巧者の田之倉も、この恋愛では一生懸命なのだ。だからこそ花笑の家に挨拶に行くし、同棲も考えるし、ケンカのときには大人げをなくしたりする。
おそらく仲直りックスをし、上半身裸でいちゃいちゃ甘えてくる福士蒼汰は反則だった。思わず画面を撫でてしまった。「俺にもやって(髪の毛乾かして)」という小悪魔発言、終始幸せそうな笑みを浮かべるようす……私もこんなこと言われてー! あーでもなー私綾瀬はるかじゃなかったわー!!(沈没)
花笑の恋愛のてんやわんやとともに、加々見(千葉雄大)の瞳(仲里依紗)への恋心も描かれた6話。加々見は話数を重ねるごとにどんどん魅力的になっていくキャラクターだ。
「(花笑に向かって)性別は違っても人間のランクは同じところにいるじゃないですかぁ」の失礼発言は面白く、行動や仕草もカワイイ。壁ドンの失敗、食べ物につられる、うまくいかなくて頬をフグのようにぷくーっと膨らませる(6話では4回くらい膨らませていた)……そして瞳に諦めずにアタックしていく姿。
朝尾によって翻弄されるのは田之倉と花笑だけではない。加々見と瞳もそう。玉木宏ははたして、加々見にとってのキューピッドになるのか、それともデビルになるのか? 恋の動向、そして朝尾の行動に注目だ。
(青柳美帆子)
距離を置くことになってしまった花笑(綾瀬はるか)と田之倉(福士蒼汰)。元CEOの朝尾(玉木宏)に頼まれて「夫婦のフリ」をしにでかけた帰り道、ひろ乃からの宣戦布告メールが届いて大焦り。ところが、朝尾が車のカギを失くしたと言い出して……。
まさにふんだりけったり、どうなる花笑!? というところからスタートした6話。けれど花笑の周りの人々は、視聴者が思うより優しかった!
普通なら、ここでアピールして横からかっさらうところ……でも、朝尾が好意を持っているのは「一生懸命恋愛をしている花笑」。つまり「田之倉のことを好きな花笑」だ(なんつー報われなさ!)。
またしてもキューピッド発動。2話のように花笑を励ます。「今日は家に帰さない」といったことはもちろんなく、車の合鍵をレンタカー会社に申請。花笑を家まで送り届ける。朝尾の株、ストップ高ですよ。
送り届けるシーンもいい。
車の中で、花笑のことを「友達」という朝尾。対する花笑は「犬猿の仲」。どっちが犬でどっちが猿か取り合いをする2人。花笑は基本的に、心の声でだけ話して相手には言わない(言えない)ことが多いが、朝尾に対してはかなり遠慮なく話せている。
そんなくだらない話をしているうちに眠ってしまう花笑。家に到着し、花笑が助手席で寝ていることに気づいた朝尾の行動が、6話のベスト朝尾だ。花笑を起こすことなく、優しくいとおしそうに見つめる。ハッ!と目覚めたタイミングで、何事もなかったように帰す(「よく眠ってたね」なんて野暮なことは言わないし、起きるタイミングよりも前に家に着いていたことも言わない)。
恋愛初心者の花笑は、「距離を置こう」に対してどう動いていいのかわからない。田之倉のささいな言動に「別れのサイン」を勝手に読み取る。
印象的なのはぬいぐるみに関するエピソード。1話で田之倉がたUFOキャッチャーでとってくれた鳥のぬいぐるみが壊れてしまって不安になり、同じものをとろうとする。ところが全然うまくとれない。横にいる子供のアドバイスでとれたのは、鳥ではなくサル……。明らかに「犬猿の仲」のエピソードを踏まえている。鳥(福士蒼汰)が壊れ、サル(玉木宏)をゲットするという図式だ。
ただ、当の朝尾のほうは、完全にキューピッドモード。
「向こうは仲直りしたいと思ってるかもしれないよ」と男性の心情についてフォローを入れたあと、受け身にならず自分から行動をするようにアドバイスする。……田之倉くん、朝尾さんに金一封を包んだほうがいいのでは?
「(花笑を)狙ってるの?」と聞かれ、「ちょっと前まではね。でも今はふつうの友達。あの人見てると心配になるんだ」と答える朝尾。ええー、これは諦め宣言? それとも……?
周りの人たちに背中を押され、ついに行動を起こした花笑。合鍵を使って田之倉の家で待つ(正座)。
でもまあ、田之倉が花笑のことをまだ好きで、仲直りしたいと思っているのは、視聴者の目からはすでに見えている(だからこそ花笑の疑心暗鬼を笑って見ることができる)。初々しい仲直りを果たす2人。それからが福士蒼汰の本領発揮だ。
大人びた態度を見せていたのを一変、うわああああ〜〜と声を上げながらふとんに突っ伏す。「別れ話されるかと思った……」。このギャップ! 余裕ばかり描写される田之倉だが、年相応に焦ったり、不安に思ったりもする。
加々見(千葉雄大)の台詞で「(田之倉に向かって)どうせお前は恋愛負け知らずで! 苦労したことないんだろぉ!?」というものがあったが、恋愛巧者の田之倉も、この恋愛では一生懸命なのだ。だからこそ花笑の家に挨拶に行くし、同棲も考えるし、ケンカのときには大人げをなくしたりする。
おそらく仲直りックスをし、上半身裸でいちゃいちゃ甘えてくる福士蒼汰は反則だった。思わず画面を撫でてしまった。「俺にもやって(髪の毛乾かして)」という小悪魔発言、終始幸せそうな笑みを浮かべるようす……私もこんなこと言われてー! あーでもなー私綾瀬はるかじゃなかったわー!!(沈没)
花笑の恋愛のてんやわんやとともに、加々見(千葉雄大)の瞳(仲里依紗)への恋心も描かれた6話。加々見は話数を重ねるごとにどんどん魅力的になっていくキャラクターだ。
「(花笑に向かって)性別は違っても人間のランクは同じところにいるじゃないですかぁ」の失礼発言は面白く、行動や仕草もカワイイ。壁ドンの失敗、食べ物につられる、うまくいかなくて頬をフグのようにぷくーっと膨らませる(6話では4回くらい膨らませていた)……そして瞳に諦めずにアタックしていく姿。
朝尾によって翻弄されるのは田之倉と花笑だけではない。加々見と瞳もそう。玉木宏ははたして、加々見にとってのキューピッドになるのか、それともデビルになるのか? 恋の動向、そして朝尾の行動に注目だ。
(青柳美帆子)