「TokyoWalker東京ウォーカー 2014 No.19」(KADOKAWA)

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“僕を訴えてください。
そして思いきり話題にしてあの洋服をできるだけたくさんの人に着てもらってください”

10月29日(水)放送の「ファーストクラス」(フジテレビ)では、沢尻エリカ演じる主人公・吉成ちなみがデザインした洋服の盗作騒動が持ち上がった。ようやく商品が完成し、意気揚々とオフィスに出社してきたちなみは、ファストファッションブランドから告訴状が届いたことを聞かされ愕然とする。

社長の矢野竜子(夏木マリ)は、どうせ本気で訴える気なんてないだろうから放っておけば、と静観の構え。しかし、クリエイティブ・ディレクターの廣木リカ(木村佳乃)は“犯人捜し”を強く推す。

「そんな小学生じゃないんですから。『先生! 吉成さんのうわばきに画鋲入れたひとがいます!』『じゃあ、みんな目をつぶって。やった人は正直に手を挙げてください』なんてことできないでしょう」と、小芝居をまじえながら、隆太郎(淵上泰史)が異をとなえても、リカはまるで意に介さない。
「竜子さん、タダで話題になるなんて最高のチャンスだと思いません?」
「興味あるわ。個人的に、この犯人」
と、竜子をくどきおとし、犯人捜しが始まる。

「吉成さんのデザインをバタフライハニーに流した人間について、何か知っていることがあったら何でもいいから教えてほしいの。もちろん、タダとは言わない。それなりのことは保障します」
リカは社内の人間を集め、報酬をちらつかせ、情報提供を募る。

不穏な空気のなか、真っ先に動いたのはアシスタントデザイナーの冴木大五郎(中村倫也)。先輩デザイナーの凪子(ともさかりえ)に半強制的に客を抱かされ、挙げ句、半裸のにゃんにゃん写真を撮られ、脅されていた彼である。

大五郎は、凪子が縫製工場に忍び込み、洋服の写真を撮っていたのを目撃。情報をファストファッションに流したのは凪子だと確信していた。しかし証拠がない。そこで、凪子を呼び出し、証拠となる発言を引きだそうとする。パタンナールームのインターン・国木田久志(岡本圭人/Hey!Say!JUMP)の協力で何とかそれらしい証言映像を撮影することに成功する。

凪子さんギャフン。やったね、大ちゃん頑張りました。でも、協力をあおいだ相手が悪かった。久志は危険ドラッグの購入を理由に凪子に脅され、大五郎に罪をなすりつけることに協力する。弱い、弱すぎる! 神出鬼没で情報通の凪子さん、かつては「チーマーたちとうまくやりながら援交すれすれでうまく体張ってたんだよ!」という過去も明かされた。

一転して大ちゃん、大ピンチ。犯人として世間にさらされることになれば、この先デザイナーとして生きていけなくなる。しかし、大五郎は腹をくくった様子で自分を訴えるよう、ちなみを諭す。

“こんなに洋服づくりに賭けたことなかったんです
はじめて、命がけの仕事ができたんです。
世界一の縫製技術がつまった服です。
僕のハダカの写真、自分でばらまいたって構わないですよ。
使えるものは使わないと。
僕たちが作ったあの服を売ることを優先したい”

マダムとの半裸写真を撮影された挙げ句、写真を社内にばらまかれ、出社拒否していた大ちゃんが「男」を見せた瞬間である。どどーん。

残念ながら、ちなみは彼を訴えることはなく(告訴状を送ってきたブランドを訴え返した)、完売した洋服は全然違う理由でまさかの全品回収。TATSUKO YANOは買収される。MMRよろしく「なんだって〜!」と、言いたくなるような超展開の第三話だったが、ラスト間近で沢尻エリカが顔をくしゃくしゃにして泣きじゃくる姿が見られたのは眼福だった。バッチリメイクで決めてるより、すっぴんに近いほうがやっぱり可愛い。

さらに、朗報がもたらされた。ちなみは仕事の失敗の責任をとらされ、買収先の企業の受付に異動させられる。もちろん、メイクもナチュラルメイクだ。予告動画によると、トイレ掃除をさせられたり、新人受付嬢としていびられたりするらしい。前作で見せた、あの可憐でけなげな沢尻エリカが復活か。期待高まりつつ、今夜10時から!
(島影真奈美)