水の中でぐぐっとそった腹筋、背筋、ふくらはぎ…話題の水中ニーソ展、原宿で開催中
男子だけではありません。すごくかわいい女の子が見に来ていて、その子に見とれてしまったくらいなんです。
女子にも人気のかわいい「水中ニーソ」。ダイビング雑誌からも取材が来るほど、正当な評価を受けはじめている「水中ニーソ」。
ビジュアルアーティスト、デザイナー、映像クリエーターとして活躍する古賀学が撮る、競泳水着とニーソックスを身につけた女の子が水の中で躍動する写真「水中ニーソ」展が、好評につき「水中ニーソプラス」展として、原宿ペーターズ・ショップ・アンド・ギャラリーで、11月5日まで開催中です。
写真集も発売中ですが、大きな生写真(って言っていいの?)の魅力は格別ですね。
水の中でぐぐっとそった腹筋、背筋、思い切り上に伸ばしたふくらはぎやつま先(withニーソックスというかストッキング)、水に割られてふわっと開いた腿、そこにつながる恥骨や股関節、そして骨盤の出っ張りが、トリ軟骨のようなこりっと感を思わせ、フェチ心が大いに疼きます。
プラスは、第一弾よりパワーアップ。基本の競泳水着とニーソックスにプラスして、ビニ傘やレインコート、巨大水鉄砲、うさ耳をはじめ、「ガンダムビルドファイターズトライ」メカデザイナーのNAOKIデザインのロボット型のニーソ(ガンダムの足が80年代のルーズソックスみたいと言われていたことを思い出します)、海洋堂の「世界の有毒危険動物フィギュア」のひとつヒョウモンダコ(ガチャポンも特別に設置されています)などと一緒に写っていて、見ていて、ストーリーが勝手に広がっちゃいます。
水の中で、時にかわいく、時に優雅に、時にいさましくポーズを撮るモデルは3人。
自撮りで人気のしまりすちゃんこと真縞しまりす、グラビアアイドルの山口愛実、東京藝大生のみほこ。
しまりすちゃんは、水の浮力に勝つパワーの持ち主で、凛として決めポーズを取り、山口さんは水中バレエ経験があるので、水の中をしなやかに動き、みほこさんは、お魚のように自然に水と戯れるという、各々違う機能をいかんなく発揮。
しまりすちゃんの水中眼鏡越しの目ヂカラや、キレのいいカラダの動き、山口さんの柔らかそうな肌、ぷっくらした唇、みほこさんのうつむき気味で、前髪で目が隠れているはにかみ気味な仕草など、それぞれチャーミングです。
水、陸、空、各々に強いメカではなくて、水の中だけで3つの違った機能をもった女子が自分のものになるとしたら、なんかもうサンダーバードみたいに、その都度、シチュエーションにあった女の子を出動させたくなりますね。
こんな感じなので、生々しさよりは、彼女たちにはお人形かメカみたいなイメージがあります。そもそもフィンや酸素ボンベがメカっぽいし、特に今回、メカニーハイがありますから。
撮影は室内プール。中の錆が写っていて、それがまた、メカの格納庫か何かを想像させるんですよねえ。マジンガーZってプールから出てきますものね。
漫画やアニメだと表現可能な、薄くてツルッとしていてカラダに密着している衣服(エヴァのプラグスーツみたいなやつ)は、まだまだ三次元の世界では再現するのが難しいと思うのですが、水の力で、身体への密着感がアップして、アニメっぽく見えます。白い水着は綾波のプラグスーツを思わせます。
さらに、水の力によって、身体がギュッと引き締まります。古賀さんいわく「リフトアップします」とのこと。
女子のカラダの脂肪と筋肉と骨がくっきりして、線画のような効果が出てくる気もします。
これは、水の力で限りなく人間が二次元に近づくという画期的な表現ではないでしょうか。
ただし、体脂肪少ない人に限りますが。多いと悲惨かも。その点、しまりすちゃんさんは、とっても体脂肪が少ないそうですよ。
古賀はさらなる水の効能として「水の中だと保湿力も(当然ながら)アップします」と笑っていましたが、
確かに水の力でどの写真もウルルンプルルンとなっています。しかも、
展示の写真は、アクリルにプリントされているので、一層、ウルプル感がアップしています。
この水中写真を見ていて、ふと、井上ひさしの文章を思い出しました。『浅草フランス座の時間』(井上ひさし こまつ座編著 文春ネスコ)の中に、踊り子について書いたこんな文章があるのです。
〈(踊り子の)肉体は演出家の指示や作曲家の指定したリズムや振付師が与える身振りによって四方八方から束縛されます。がんじがらめの金縛りというひどい目にあいます。この奴隷のような状態から抜け出すために踊り子は猛稽古をし、ついにはそれらの束縛を自分の肉体の中に吸い込み、完全に手なずけてしまいます。そして『それらの束縛にもかかわらず、自分の個性をゆらがせてみせる』という大冒険にみごとに成功してみせるのです。彼女はその時、束縛とうまく協調しています。だからこそ、彼女の肉体は充分ゆらいで見えるのです。肉体が、人間が、そして生命が輝くのは、この一瞬です。〉
水やニーソに拘束された女の子たちに、井上ひさしの語る踊り子たちと同じようなものを感じました。彼女たちの輝きを浴びにいくべしです。(木俣冬)
女子にも人気のかわいい「水中ニーソ」。ダイビング雑誌からも取材が来るほど、正当な評価を受けはじめている「水中ニーソ」。
ビジュアルアーティスト、デザイナー、映像クリエーターとして活躍する古賀学が撮る、競泳水着とニーソックスを身につけた女の子が水の中で躍動する写真「水中ニーソ」展が、好評につき「水中ニーソプラス」展として、原宿ペーターズ・ショップ・アンド・ギャラリーで、11月5日まで開催中です。
水の中でぐぐっとそった腹筋、背筋、思い切り上に伸ばしたふくらはぎやつま先(withニーソックスというかストッキング)、水に割られてふわっと開いた腿、そこにつながる恥骨や股関節、そして骨盤の出っ張りが、トリ軟骨のようなこりっと感を思わせ、フェチ心が大いに疼きます。
プラスは、第一弾よりパワーアップ。基本の競泳水着とニーソックスにプラスして、ビニ傘やレインコート、巨大水鉄砲、うさ耳をはじめ、「ガンダムビルドファイターズトライ」メカデザイナーのNAOKIデザインのロボット型のニーソ(ガンダムの足が80年代のルーズソックスみたいと言われていたことを思い出します)、海洋堂の「世界の有毒危険動物フィギュア」のひとつヒョウモンダコ(ガチャポンも特別に設置されています)などと一緒に写っていて、見ていて、ストーリーが勝手に広がっちゃいます。
水の中で、時にかわいく、時に優雅に、時にいさましくポーズを撮るモデルは3人。
自撮りで人気のしまりすちゃんこと真縞しまりす、グラビアアイドルの山口愛実、東京藝大生のみほこ。
しまりすちゃんは、水の浮力に勝つパワーの持ち主で、凛として決めポーズを取り、山口さんは水中バレエ経験があるので、水の中をしなやかに動き、みほこさんは、お魚のように自然に水と戯れるという、各々違う機能をいかんなく発揮。
しまりすちゃんの水中眼鏡越しの目ヂカラや、キレのいいカラダの動き、山口さんの柔らかそうな肌、ぷっくらした唇、みほこさんのうつむき気味で、前髪で目が隠れているはにかみ気味な仕草など、それぞれチャーミングです。
水、陸、空、各々に強いメカではなくて、水の中だけで3つの違った機能をもった女子が自分のものになるとしたら、なんかもうサンダーバードみたいに、その都度、シチュエーションにあった女の子を出動させたくなりますね。
こんな感じなので、生々しさよりは、彼女たちにはお人形かメカみたいなイメージがあります。そもそもフィンや酸素ボンベがメカっぽいし、特に今回、メカニーハイがありますから。
撮影は室内プール。中の錆が写っていて、それがまた、メカの格納庫か何かを想像させるんですよねえ。マジンガーZってプールから出てきますものね。
漫画やアニメだと表現可能な、薄くてツルッとしていてカラダに密着している衣服(エヴァのプラグスーツみたいなやつ)は、まだまだ三次元の世界では再現するのが難しいと思うのですが、水の力で、身体への密着感がアップして、アニメっぽく見えます。白い水着は綾波のプラグスーツを思わせます。
さらに、水の力によって、身体がギュッと引き締まります。古賀さんいわく「リフトアップします」とのこと。
女子のカラダの脂肪と筋肉と骨がくっきりして、線画のような効果が出てくる気もします。
これは、水の力で限りなく人間が二次元に近づくという画期的な表現ではないでしょうか。
ただし、体脂肪少ない人に限りますが。多いと悲惨かも。その点、しまりすちゃんさんは、とっても体脂肪が少ないそうですよ。
古賀はさらなる水の効能として「水の中だと保湿力も(当然ながら)アップします」と笑っていましたが、
確かに水の力でどの写真もウルルンプルルンとなっています。しかも、
展示の写真は、アクリルにプリントされているので、一層、ウルプル感がアップしています。
この水中写真を見ていて、ふと、井上ひさしの文章を思い出しました。『浅草フランス座の時間』(井上ひさし こまつ座編著 文春ネスコ)の中に、踊り子について書いたこんな文章があるのです。
〈(踊り子の)肉体は演出家の指示や作曲家の指定したリズムや振付師が与える身振りによって四方八方から束縛されます。がんじがらめの金縛りというひどい目にあいます。この奴隷のような状態から抜け出すために踊り子は猛稽古をし、ついにはそれらの束縛を自分の肉体の中に吸い込み、完全に手なずけてしまいます。そして『それらの束縛にもかかわらず、自分の個性をゆらがせてみせる』という大冒険にみごとに成功してみせるのです。彼女はその時、束縛とうまく協調しています。だからこそ、彼女の肉体は充分ゆらいで見えるのです。肉体が、人間が、そして生命が輝くのは、この一瞬です。〉
水やニーソに拘束された女の子たちに、井上ひさしの語る踊り子たちと同じようなものを感じました。彼女たちの輝きを浴びにいくべしです。(木俣冬)