今夜放送「世界の日本人妻は見た!」の同性婚のリアル『同居人の美少女がレズビアンだった件。』
今日の「世界の日本人妻は見た!」2時間スペシャルでは、パリ在住の”同性結婚をした日本人妻”が紹介されます。
公式サイトの紹介はこんな感じ。
「在住2年のアサコさんは、日本大好きで出版社に勤務するフランス人パートナー(女性)とパリ郊外の共同住宅に2人暮らし。フランスでは昨年から同性婚が認められるようになり、今では法律的にも2人はカップルだ。」
プロフィールと写真を見たところ、今回登場するのは、タレントの牧村朝子。本人もこそっと言っています。
彼女の、国際同性結婚を描いたノンフィクションコミックが『同居人の美少女がレズビアンだった件。』(作:小池みき、監修:牧村朝子)です。
牧村は2010年ミス日本のファイナリストで、オフィス彩所属のタレント。
たまたまシェアハウス(なんと33人!)で一緒になった小池みきが作者。
彼女のカミングアウトから、フランス人女性との結婚までの道のりを描きます。
基本ギャグ漫画4コマ。のろけ分多し。著者の小池はツッコミ役です。
彼女の最初のカミングアウトは、このページで見ることができます。
美少女がレズビアンだと明かした日|同居人の美少女がレズビアンだった件。|小池みき|cakes(ケイクス)
「私も早く彼女欲しくてさー」「フーン」
まあこんなもんだよね。
他のシェアハウスの仲間にも、牧村はカミングアウトしていきます。
反応は様々。「まきむぅ(牧村朝子のアダ名)モテそうだな!」「あらそう、じゃあこの子どう思う?」。あっさり。
とはいえ、それは小池を始めとした周囲の見方。牧村本人は非常に怯えていたようです。
「レズビアンだとバレたら女部屋から排除されるのではないかと、内心びくびくしていました」
(あとがきより)
ある日フランス人女性、通称「森ガ(森をわっしわっしと歩くから森ガール)」と出会い、あっという間に結婚まで進みます。驚くほど超速です。
実は彼女たちが出会った2011年当時、フランスでは「同性結婚」はできませんでした。
あったのは「PACS婚」。異性または同性のペアが法的婚姻関係と同等の権利を受けられるよう定めた「準結婚」制度。
ほとんど同等ではある。しかし養子縁組で両者を親に出来ない、なんて不便もある。
まあ、とはいえね。作中ではこうです。
「でも、そんなの関係ねえ!」
二人は出会ってハッピーオーラ全開。
「まきむぅ、婚約おめでとう!」シェアハウスの住民は、みなお祝いムード。
タレントとして「私レズビアンなんです!彼女もいます!」とふっきって仕事をしていた牧村。
多くの人は、森ガとの結婚をお祝いしていました。
しかし「気持ち悪い」という冷たい言葉もネットであがりました。マイノリティ側から「結婚できない人の気持ちを考えてない」と言われることも。
牧村「まあ実際私珍しい例だと思うから、今は仕方ないわ」
小池「まあタレントやってるし、国際同性結婚だもんなー」
牧村は「ひとりでも多くの同じような悩みを抱えている人に笑顔になってもらう」のが使命だと感じて活動を続けます。
ブログやツイッターで情報発信を開始。レズビアン・ライフ・サポーターを名乗るようになります。
……というとお固い感じしますね。彼女はさらっとノロケ話を、ブログやニコニコ生放送でしています。このマンガもノロケだらけです。
まきむぅはいつもまきむぅ。
さて、牧村が向かったフランスでは、同性結婚の法制化に向けて、大きな動きが起きていました。
賛成派は派手にパフォーマンスパレードを、過激な反対派は連日抗議デモを繰り返す。
牧村と森ガは、お祭り騒ぎが好きなだけの人もいるよねー、などと感じながら、ビデオや写真にデモの様子を記録していきました。
2013年5月18日。同性婚は法的に認められます。
牧村は賛成派・反対派の両方を見て、言葉に非常に敏感になっていたことが描かれます。
「言葉」は「何かを決めつける」こと。
「レズビアン」「セクシャルマイノリティ」。確かに表現するのに便利な言葉です。
でも「レズビアン」という生き物がいるわけではない。
切り分けることで決意が固まり、安心することもあるでしょう。
同時に、切り分けた時はみ出ることもある。暴力として、傷つくこともあるんじゃないか?
一方、言葉で切ることを仕事にしていた小池は、それは仕方ないことだ、と考えています。
牧村の行動を見て、小池は考えます。
「偏見がまったくないのかと言われたら絶対あると思う。「同性愛」に対してという意味ではない。この世のすべてに対してなんらかの偏見を持って生きているはずだ」
「レズビアン」という言葉に囚われていた牧村は、言葉にこだわるのをやめ、「牧村朝子」という一人の人間として生きようとし、文筆家としても発信。
『百合のリアル』という著書を出しました。
「私はもう自分のこと「レズビアン」だと思ってないの。その言葉にこだわる必要ないから」
だからこのマンガのタイトルは「レズビアンだった」と過去形です。
今回の番組で、どのように同性婚の生活が描かれるのかはわかりません。
どうも婚姻手続きがやたら面倒らしいので、ぜひそのあたりは見ておきたいですね。
作:小池みき、監修:牧村朝子 『同居人の美少女がレズビアンだった件。』
(たまごまご)
公式サイトの紹介はこんな感じ。
「在住2年のアサコさんは、日本大好きで出版社に勤務するフランス人パートナー(女性)とパリ郊外の共同住宅に2人暮らし。フランスでは昨年から同性婚が認められるようになり、今では法律的にも2人はカップルだ。」
プロフィールと写真を見たところ、今回登場するのは、タレントの牧村朝子。本人もこそっと言っています。
彼女の、国際同性結婚を描いたノンフィクションコミックが『同居人の美少女がレズビアンだった件。』(作:小池みき、監修:牧村朝子)です。
たまたまシェアハウス(なんと33人!)で一緒になった小池みきが作者。
彼女のカミングアウトから、フランス人女性との結婚までの道のりを描きます。
基本ギャグ漫画4コマ。のろけ分多し。著者の小池はツッコミ役です。
彼女の最初のカミングアウトは、このページで見ることができます。
美少女がレズビアンだと明かした日|同居人の美少女がレズビアンだった件。|小池みき|cakes(ケイクス)
「私も早く彼女欲しくてさー」「フーン」
まあこんなもんだよね。
他のシェアハウスの仲間にも、牧村はカミングアウトしていきます。
反応は様々。「まきむぅ(牧村朝子のアダ名)モテそうだな!」「あらそう、じゃあこの子どう思う?」。あっさり。
とはいえ、それは小池を始めとした周囲の見方。牧村本人は非常に怯えていたようです。
「レズビアンだとバレたら女部屋から排除されるのではないかと、内心びくびくしていました」
(あとがきより)
ある日フランス人女性、通称「森ガ(森をわっしわっしと歩くから森ガール)」と出会い、あっという間に結婚まで進みます。驚くほど超速です。
実は彼女たちが出会った2011年当時、フランスでは「同性結婚」はできませんでした。
あったのは「PACS婚」。異性または同性のペアが法的婚姻関係と同等の権利を受けられるよう定めた「準結婚」制度。
ほとんど同等ではある。しかし養子縁組で両者を親に出来ない、なんて不便もある。
まあ、とはいえね。作中ではこうです。
「でも、そんなの関係ねえ!」
二人は出会ってハッピーオーラ全開。
「まきむぅ、婚約おめでとう!」シェアハウスの住民は、みなお祝いムード。
タレントとして「私レズビアンなんです!彼女もいます!」とふっきって仕事をしていた牧村。
多くの人は、森ガとの結婚をお祝いしていました。
しかし「気持ち悪い」という冷たい言葉もネットであがりました。マイノリティ側から「結婚できない人の気持ちを考えてない」と言われることも。
牧村「まあ実際私珍しい例だと思うから、今は仕方ないわ」
小池「まあタレントやってるし、国際同性結婚だもんなー」
牧村は「ひとりでも多くの同じような悩みを抱えている人に笑顔になってもらう」のが使命だと感じて活動を続けます。
ブログやツイッターで情報発信を開始。レズビアン・ライフ・サポーターを名乗るようになります。
……というとお固い感じしますね。彼女はさらっとノロケ話を、ブログやニコニコ生放送でしています。このマンガもノロケだらけです。
まきむぅはいつもまきむぅ。
さて、牧村が向かったフランスでは、同性結婚の法制化に向けて、大きな動きが起きていました。
賛成派は派手にパフォーマンスパレードを、過激な反対派は連日抗議デモを繰り返す。
牧村と森ガは、お祭り騒ぎが好きなだけの人もいるよねー、などと感じながら、ビデオや写真にデモの様子を記録していきました。
2013年5月18日。同性婚は法的に認められます。
牧村は賛成派・反対派の両方を見て、言葉に非常に敏感になっていたことが描かれます。
「言葉」は「何かを決めつける」こと。
「レズビアン」「セクシャルマイノリティ」。確かに表現するのに便利な言葉です。
でも「レズビアン」という生き物がいるわけではない。
切り分けることで決意が固まり、安心することもあるでしょう。
同時に、切り分けた時はみ出ることもある。暴力として、傷つくこともあるんじゃないか?
一方、言葉で切ることを仕事にしていた小池は、それは仕方ないことだ、と考えています。
牧村の行動を見て、小池は考えます。
「偏見がまったくないのかと言われたら絶対あると思う。「同性愛」に対してという意味ではない。この世のすべてに対してなんらかの偏見を持って生きているはずだ」
「レズビアン」という言葉に囚われていた牧村は、言葉にこだわるのをやめ、「牧村朝子」という一人の人間として生きようとし、文筆家としても発信。
『百合のリアル』という著書を出しました。
「私はもう自分のこと「レズビアン」だと思ってないの。その言葉にこだわる必要ないから」
だからこのマンガのタイトルは「レズビアンだった」と過去形です。
今回の番組で、どのように同性婚の生活が描かれるのかはわかりません。
どうも婚姻手続きがやたら面倒らしいので、ぜひそのあたりは見ておきたいですね。
作:小池みき、監修:牧村朝子 『同居人の美少女がレズビアンだった件。』
(たまごまご)