「あなたが好きです」と告白するよりも難しいこと、それは…アニメ「アオハライド」最終話
俺は何かに心が動いたり、心底笑ったり、毎日に意味をもったりするのを許されたかったんだ
涙を流す洸。
洸の心に踏み込んで、心の扉をぶち破った双葉。
ふたりは強く抱きしめ合っていた。
「はじめて、洸の弱い部分をみた。
そんな洸を私の腕が支えているんだな。
おとなしくて、かわいい。私のすきな匂い」
双葉が洸から離れようとすると、ぎゅっと抱きしめ返し、「まだ離れるな」と言い放つ。
洸は自分の涙を、双葉に見せたくなかったから。
そして洸の笑顔が……、すごくキレイで穏やかで、変わった感じです。
好きな人の弱い部分、自分だけが見れたら嬉しいですよね。
しかも、双葉は洸のことを自分よりスゴイ人だと思っていたので、余計に思いますよね。
そしてここは、原作者にとっても思い入れのあるシーンなんですよね。
咲坂 弱い部分のある人が、どうやって大人になるのか、変化するのかっていうのを、私が双葉だったらそばで見ていたいんですよ。そこは自分が描きたいって思っている部分なんですよ。
(原作者・咲坂伊緒インタビューより)
双葉は見ることができたんです。
洸が自分の弱い部分を認めて、変化した姿を。
盛り上がり最高潮のテレビアニメ「アオハライド」のPAGE.12、第12話。ついに最終話です。
いったいどのような最終話となっているのか。みどころをおさえていきます。
■双葉、ついに告白…!?
抱き合った二人が、ちょっと冷静になって話しはじめる。
二人の間に漂う空気は確実にいままでとは違うもの。
「泣いた後の顔。この顔はきっと私しか知らない顔、私だけに見せる顔。
もしかして告白ってこんな空気のときにするものなのかな?」
顔を赤らめて、じっと洸を見つめる双葉。
ふたりの間に無言の間が続き───
もしかして、いま…?言うのか?と思ったら…グ〜ッと双葉のお腹が鳴りました…。
告白はおあずけです。
ちょっと残念な気もしますが、今のタイミングじゃなかったということでしょう。
洸は心を開いたばかり。もう少し距離を縮めてからでも遅くはないと思います。
「開いたんだよね、洸の扉。こっち側にでてきてくれたんだよね?
もしまだだったとしても、そのときはまた、ぶち壊す!何度でもぶち壊す!」
強い気持ち。強い意志。
必死に助けに来る。何度でも。ドロケーのときみたいに。
洸の心の中にも双葉を思う気持ち、絶対芽生えたよね?!
そして女子は、好きな男の子に弱い部分があってもひるんではいけません。
むしろ自分が救ってあげなきゃ!という気持ちで、何があっても寄り添ってあげてください。
■田中先生と洸の関係
洸はお腹が空いた双葉に「何か食べて帰ろう」と言いましたが、
双葉が家に帰ってあげてほしい、と促します。
その理由は、田中先生がご飯を作って待っているから。
洸は家に帰って、食卓へ向かいます。
ご飯を作っていた田中先生は洸の行動に嬉しさを隠せずにいました。
そこへお父さんが登場。洸の頭をなで、3人の食事が始まります。
田中先生「俺さ、こんな日が来るのをずっと待ってた。
そしたら絶対笑って迎えようと思っていたのに」
田中先生は嬉しさのあまり泣き出してしまいました。
洸は母が亡くなった後、自分が父の家に戻ってみんなで一緒にご飯を食べたりして良いのかな、と悩んでいたんです。
少しずつ気持ちの整理をつけて、家族との距離も縮めていく洸。
双葉の思いは、家族とのわだかまりも溶かしていったんです。
■翌日の学校で意識しあう二人
前日、土手で抱き合った双葉と洸。
告白みたいな劇的なことはなかったけど、気恥ずかしいのはふたりとも同じ。
洸は双葉と目をあわせたとき、照れて、机にばったりつっぷす。
「かわいい〜!洸ってそんなことするの?!」
露骨な態度ににやけちゃいますね。いつもクールな洸だからか、余計にかわいいんだから。
こんなゆるい態度になったのも、双葉が心の扉をぶち破ったおかげかも。
そして勉強会にも積極的に参加を決めた洸。
小湊、修子、悠里も一緒にやる気を見せた洸に喜びます。
双葉がとった行動で、洸の心は確実に動きました。
告白はできなかったかもしれないけど、それ以上の価値があったんじゃないかな。
洸が躊躇していたもの。家族との絆、友達との友情、自分が楽しく生きること。
双葉が洸の奥底まで手を差し伸べて寄り添ったことで、洸はそれらの行為が「許される」と思えた。
単純に「あなたが好きです」というよりも難しいことですよね。
双葉の思いの強さ、きっと洸にも届いています。洸、双葉なしじゃダメになっちゃうんじゃないの?って感じですよ。ほんとに、双葉は洸にとってのヒーローなんですよね。
■そして5人それぞれが、前に進んで行く
そしてこれから夏休み。
悠里は「この夏は本気出すよ!」と双葉に宣言。
洸に対してどんなアプローチをしていくのか…、悠里ならではの女子力を発揮してくれそうですね。
双葉と悠里は先に洸を追いかけ、修子はひとりになる。
田中先生「村尾が下の名前で呼ばれているの初めて聞いた。嬉しいな」
修子は双葉には「修子」、悠里には「修ちゃん」と呼ばれています。
修子も友達にはぶられたことがあって、ひとりでいたんですね。
原作コミックス3巻に修子のエピソードが収録されているので、ぜひとも読んで欲しいです。
修子「自分の居場所ができたからって、私の気持ちは変わっていないですよ?
先生は面倒な奴が離れてくれるって思ったかもしれないですけど…」
田中先生「面倒なんて思った事ないけど?」
油断した…!ずるい!!顔を赤らめる修子。まじかわいい!
たしかに田中先生…、その発言はずるいよぉ〜。
二人のやりとりを聞いていた小湊くんは、田中先生をにらみつけて一言。
小湊「思わせぶりな態度で、村尾のこと傷つけるんならマジ許さねーからな」
田中先生「そうか。傷つけない結末なら、おまえはいいんだな」
おおお?先生もなんだか揺さぶること、言いますな。
小湊君がこれからもっと本気になっていくんじゃないかな?この恋模様もこれから注目ですね。
そして、洸を捕まえた双葉と悠里。
夏休みの計画をたてるために、寄り道しようと洸を誘います。
メールで連絡しあおうという洸に、双葉は言います。
双葉「みんなでわいわい決めるのが楽しーんじゃん!」
そう。もうひとりじゃない。変わりたいって思った双葉は変わることができた。
そして洸を変えることもできた。青春時代、誰だって未完成な部分ばっかりです。
でも黙っているだけじゃ時間がもったいない。青春に乗らないと!
双葉の思いは、最後のセリフに集約されていました。
最初は一人だった。
でも変わりたいって思った。
変えていきたいって思った。
少しは変われたと思う。
この仲間たちと同じ時間を共有しながら。
思い出を振り返るには、まだ早い。
私たちはまだ始まったばかり。
これからたくさんの思い出を作っていく。
ここからまっすぐ前を向いて一歩一歩進んでいく。
青春、青い春。
その胸の中を駆け抜ける、嵐みたいな風に乗って───
最終回、さみしさで泣けてきました。
まだまだこれから!っていうところで終わってしまった「アオハライド」。
悠里、修子、小湊の恋は?もちろん双葉と洸はこれからどうなるのか。
ぜひとも2期に期待したいところです。
(小林美姫)
涙を流す洸。
洸の心に踏み込んで、心の扉をぶち破った双葉。
ふたりは強く抱きしめ合っていた。
「はじめて、洸の弱い部分をみた。
そんな洸を私の腕が支えているんだな。
おとなしくて、かわいい。私のすきな匂い」
双葉が洸から離れようとすると、ぎゅっと抱きしめ返し、「まだ離れるな」と言い放つ。
洸は自分の涙を、双葉に見せたくなかったから。
そして洸の笑顔が……、すごくキレイで穏やかで、変わった感じです。
しかも、双葉は洸のことを自分よりスゴイ人だと思っていたので、余計に思いますよね。
そしてここは、原作者にとっても思い入れのあるシーンなんですよね。
咲坂 弱い部分のある人が、どうやって大人になるのか、変化するのかっていうのを、私が双葉だったらそばで見ていたいんですよ。そこは自分が描きたいって思っている部分なんですよ。
(原作者・咲坂伊緒インタビューより)
双葉は見ることができたんです。
洸が自分の弱い部分を認めて、変化した姿を。
盛り上がり最高潮のテレビアニメ「アオハライド」のPAGE.12、第12話。ついに最終話です。
いったいどのような最終話となっているのか。みどころをおさえていきます。
■双葉、ついに告白…!?
抱き合った二人が、ちょっと冷静になって話しはじめる。
二人の間に漂う空気は確実にいままでとは違うもの。
「泣いた後の顔。この顔はきっと私しか知らない顔、私だけに見せる顔。
もしかして告白ってこんな空気のときにするものなのかな?」
顔を赤らめて、じっと洸を見つめる双葉。
ふたりの間に無言の間が続き───
もしかして、いま…?言うのか?と思ったら…グ〜ッと双葉のお腹が鳴りました…。
告白はおあずけです。
ちょっと残念な気もしますが、今のタイミングじゃなかったということでしょう。
洸は心を開いたばかり。もう少し距離を縮めてからでも遅くはないと思います。
「開いたんだよね、洸の扉。こっち側にでてきてくれたんだよね?
もしまだだったとしても、そのときはまた、ぶち壊す!何度でもぶち壊す!」
強い気持ち。強い意志。
必死に助けに来る。何度でも。ドロケーのときみたいに。
洸の心の中にも双葉を思う気持ち、絶対芽生えたよね?!
そして女子は、好きな男の子に弱い部分があってもひるんではいけません。
むしろ自分が救ってあげなきゃ!という気持ちで、何があっても寄り添ってあげてください。
■田中先生と洸の関係
洸はお腹が空いた双葉に「何か食べて帰ろう」と言いましたが、
双葉が家に帰ってあげてほしい、と促します。
その理由は、田中先生がご飯を作って待っているから。
洸は家に帰って、食卓へ向かいます。
ご飯を作っていた田中先生は洸の行動に嬉しさを隠せずにいました。
そこへお父さんが登場。洸の頭をなで、3人の食事が始まります。
田中先生「俺さ、こんな日が来るのをずっと待ってた。
そしたら絶対笑って迎えようと思っていたのに」
田中先生は嬉しさのあまり泣き出してしまいました。
洸は母が亡くなった後、自分が父の家に戻ってみんなで一緒にご飯を食べたりして良いのかな、と悩んでいたんです。
少しずつ気持ちの整理をつけて、家族との距離も縮めていく洸。
双葉の思いは、家族とのわだかまりも溶かしていったんです。
■翌日の学校で意識しあう二人
前日、土手で抱き合った双葉と洸。
告白みたいな劇的なことはなかったけど、気恥ずかしいのはふたりとも同じ。
洸は双葉と目をあわせたとき、照れて、机にばったりつっぷす。
「かわいい〜!洸ってそんなことするの?!」
露骨な態度ににやけちゃいますね。いつもクールな洸だからか、余計にかわいいんだから。
こんなゆるい態度になったのも、双葉が心の扉をぶち破ったおかげかも。
そして勉強会にも積極的に参加を決めた洸。
小湊、修子、悠里も一緒にやる気を見せた洸に喜びます。
双葉がとった行動で、洸の心は確実に動きました。
告白はできなかったかもしれないけど、それ以上の価値があったんじゃないかな。
洸が躊躇していたもの。家族との絆、友達との友情、自分が楽しく生きること。
双葉が洸の奥底まで手を差し伸べて寄り添ったことで、洸はそれらの行為が「許される」と思えた。
単純に「あなたが好きです」というよりも難しいことですよね。
双葉の思いの強さ、きっと洸にも届いています。洸、双葉なしじゃダメになっちゃうんじゃないの?って感じですよ。ほんとに、双葉は洸にとってのヒーローなんですよね。
■そして5人それぞれが、前に進んで行く
そしてこれから夏休み。
悠里は「この夏は本気出すよ!」と双葉に宣言。
洸に対してどんなアプローチをしていくのか…、悠里ならではの女子力を発揮してくれそうですね。
双葉と悠里は先に洸を追いかけ、修子はひとりになる。
田中先生「村尾が下の名前で呼ばれているの初めて聞いた。嬉しいな」
修子は双葉には「修子」、悠里には「修ちゃん」と呼ばれています。
修子も友達にはぶられたことがあって、ひとりでいたんですね。
原作コミックス3巻に修子のエピソードが収録されているので、ぜひとも読んで欲しいです。
修子「自分の居場所ができたからって、私の気持ちは変わっていないですよ?
先生は面倒な奴が離れてくれるって思ったかもしれないですけど…」
田中先生「面倒なんて思った事ないけど?」
油断した…!ずるい!!顔を赤らめる修子。まじかわいい!
たしかに田中先生…、その発言はずるいよぉ〜。
二人のやりとりを聞いていた小湊くんは、田中先生をにらみつけて一言。
小湊「思わせぶりな態度で、村尾のこと傷つけるんならマジ許さねーからな」
田中先生「そうか。傷つけない結末なら、おまえはいいんだな」
おおお?先生もなんだか揺さぶること、言いますな。
小湊君がこれからもっと本気になっていくんじゃないかな?この恋模様もこれから注目ですね。
そして、洸を捕まえた双葉と悠里。
夏休みの計画をたてるために、寄り道しようと洸を誘います。
メールで連絡しあおうという洸に、双葉は言います。
双葉「みんなでわいわい決めるのが楽しーんじゃん!」
そう。もうひとりじゃない。変わりたいって思った双葉は変わることができた。
そして洸を変えることもできた。青春時代、誰だって未完成な部分ばっかりです。
でも黙っているだけじゃ時間がもったいない。青春に乗らないと!
双葉の思いは、最後のセリフに集約されていました。
最初は一人だった。
でも変わりたいって思った。
変えていきたいって思った。
少しは変われたと思う。
この仲間たちと同じ時間を共有しながら。
思い出を振り返るには、まだ早い。
私たちはまだ始まったばかり。
これからたくさんの思い出を作っていく。
ここからまっすぐ前を向いて一歩一歩進んでいく。
青春、青い春。
その胸の中を駆け抜ける、嵐みたいな風に乗って───
最終回、さみしさで泣けてきました。
まだまだこれから!っていうところで終わってしまった「アオハライド」。
悠里、修子、小湊の恋は?もちろん双葉と洸はこれからどうなるのか。
ぜひとも2期に期待したいところです。
(小林美姫)