コンビニ活用術(3)
5月になりました。夏の大会に向けて、練習を頑張っていますか。新入部員のみなさんは、高校野球や野球部に、多少慣れてきたところでしょうか。 3月から3回シリーズで、コンビニ活用術についてお話させていただいています。活用できていますか。それにしても、今年は早くから随分と暑い日が続きますね。水分補給、しっかりできていますか。今月はコンビニで「どのような飲み物を買うのがいいのか?」を考えていきましょう。
【コンビニ活用術第1回、第2回はこちらから!】コンビニ活用術(1) 「コンビニで補食」何を買いますか?/何が必要か判断できる力をつけていきましょうコンビニ活用術(2)「朝食」何食べる?/「昼食」何食べる?
コンビニで「普段」何を買う?ペットボトル飲料は量が多いので砂糖の量に注意
ふらっとコンビニへ。ついでに飲み物も買うかな…という時、何を買うでしょう?「その時に飲みたいもの!」という人もいるでしょう。 もちろんそれでもいいのだけれど、ちょっと待って!少し、飲み物について考えてみましょう。
考えてほしいのは、飲む量と中身。現在、飲料の大半がペットボトル飲料で作られています。(2012年生産量ベースで67.7%:一般社団法人 全国清涼飲料工業会発表)
実際にみなさんが口にする飲料、ほとんどがペットボトル飲料ではないでしょうか。しかも500ml。つまり、量が多い。量が多いからこそ、しっかりと中身を見ていきたいですね。
手にする可能性が高い飲料(ジュースとよばれるもの)で、特に注意したいのが砂糖の量。例えば、コーラ500ml中には65g、果汁炭酸飲料500ml中には55g、紅茶500ml中には32.5g…さて、1日に摂取する砂糖の目安はどれくらいだと思いますか。
摂取量の目安は、小人で15g、成人で30gとされています。当然、料理にも砂糖は使われるわけですから、考えさせられますよね。 あわせて考えたいのは、添加物。着色料や甘味料、保存料など様々なものが使われている商品もありますので、裏面の表記を確認するようにしましょう。
普段に飲むものとしては、お茶や水で十分だと思います。飲み過ぎには注意しましょうね。
[page_breakコンビニで「試合の日」何を買う?]コンビニで「試合の日」何を買う?目的に合ったものを選ぶことが大事
練習の時・試合の時…コンビニで飲み物を買うことも多いのではないでしょうか。何を買っていますか。どうしてそれを買っていますか。
オススメのスポーツ飲料の目安については「第9回コラム水分補給について」でも触れていましたね。
好みのものもあるでしょうが、糖質が4〜8%(100ml中に4〜8g)食塩が0.1〜0.2%(100ml中にナトリウムが40〜80mg)を含むものが運動中の水分補給には効果的です。
一口に「スポーツ飲料」と言っても、ナトリウムが少ないもの、糖質を含まないもの、アミノ酸補給を目的にしているもの、様々です。目的をよく考え、目的に合ったものを購入したり、不足する栄養素は食べ物などで補給したりするようにしましょうね。
とは言いましたが、普段は飲料も嗜好品。多少であれば、リラックスのためや団欒のためにジュースなどを飲んでもいいでしょう。 ただしその際には、自分の状況をよく考えて(繰り返しになりますが)飲むものと目的と量を決めていきましょう。
あわせて、ますます暑い季節になります。選手のみなさんはしっかりと水分補給をするように、また指導者のみなさんは水分補給ができる環境を作るように心がけてくださいね。
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