東尾「みんな、星野仙一が嫌いなんだろ」明日開幕プロ野球、豪華出演陣がホンネで「ナイター祭り」レポ1
3月28日(金)、いよいよ開幕する2014年のプロ野球ペナントレース。
開幕に先がけ、3月21日(金)、文化放送メディアプラスホールで【TBSラジオ 文化放送 ニッポン放送 ラジオ日本「みんな一緒にナイター祭り」】が開催された。在京4局の「ラジオナイター」実況アナと解説者がそれぞれのリスナーを集め、ラジオ中継から今季のプロ野球を盛り上げていこう! というイベントだ。
登壇したのは、
TBSラジオ:[解説]佐々木主浩[実況]椎野茂アナ
文化放送 :[解説]東尾 修 [実況]松島茂アナ
ニッポン放送:[解説]江本孟紀 [実況]師岡正雄アナ
ラジオ日本 :[解説]水野雄仁 [実況]小林幸明アナ
という計8名。解説陣はいずれも開幕カードでマイクの前に座る面々だ。第一部ではそんな各局解説陣による、今シーズンのセ・パ順位予想が行われた。まずはパ・リーグの順位予想から。
《順位予想:パ・リーグ編》
佐々木:(1)ソフトバンク(2)西武(3)ロッテ(4)楽天(5)オリックス(6)日本ハム
東 尾:(1)ソフトバンク(2)楽天(3)西武(4)ロッテ(5)オリックス(6)日本ハム
江 本:(1)ソフトバンク(2)西武(3)ロッテ(4)楽天(5)オリックス(6)日本ハム
水 野:(1)ソフトバンク(2)ロッテ(3)西武(4)楽天(5)オリックス(6)日本ハム
江本と佐々木の二人が全く同じ予想に。以下、放談・暴論・直球のやり取りが繰り広げられていく。
江本:一流の解説者が予想すれば、普通はこうなるよな。
佐々木:そうですね。
東尾:西武は……知り過ぎてるから2位じゃなく3位になったね。まあ、文化放送的にBクラスにするわけにはいかんでしょう。
江本:まあそうだよなぁ……また監督の座、狙ってる? あと、東尾がロッテを4位にしたのは伊東(監督)が嫌いなんだろ?
東尾:嫌いだったらもっと下にしてるよ。まあ、仲は……ね。
江本:でも、そういう感情での順位予想はするよね。
東尾:わかった! みんな、星野仙一が嫌いなんだろ!
水野:僕は殴られたことありますよ(笑)。
江本:僕は嫌いじゃないよ。4月にね、星野監督の本を出すんですよ。
東尾:また人の名前借りて……そういうノムさんみたいなことやんないほうがいいよ。
江本:『星野仙一は名将か?』っていうタイトルにしようと思ったんだけど、それだとクレームが来ると思ったんで……
東尾:まあ、来るね。
江本: 『星野仙一にみる名将の条件』というタイトルにしました。以前、別な本で星野さんのこと書こうとしたら、直接電話来たからね。「オレのこと書くらしいな」って。もう、すぐ書き直したからね(笑)。まあ真面目に言うと、連覇は難しいですよ。そりゃ、田中とマギーの穴は埋められないです。
東尾:それを埋めるのが(名将である)星野監督でしょう?
江本:あの人は連覇をしたこともなければ、17年も監督やって4回しか優勝したことないんだよ。日本一は1回しかない。
本を書いたばかりだからスラスラとデータが出てくるエモやんが、終始、場をリードしていく。
続いてセ・リーグ編へ───の前に閑話休題。
ラジオなんてどこで聴いても一緒でしょ? という方のために、各局の特徴の違い、こだわりをプレゼンテーションする「アピールタイム」も行われた。
【954kHz/TBSラジオ エキサイトベースボール】
椎野:佐々木さん、今年の「TBSラジオ エキサイトベースボール」のテーマは『聞けば、見える。聞けば、感じる』です。
佐々木:はい。今、初めて聞きました。
椎野:私もね、つい昨日の打ち合わせで聞きまして(笑)。ともかく、TBSラジオはなんと言っても解説陣も豪華! フォークボールの神様、杉下茂さん。88歳ですがとにかくお元気! この杉下さんを筆頭に、田淵幸一さん、衣笠祥雄さん……最年少が元木大介さん。幅広い年代の解説陣が12名揃っています。アナウンサーも有象無象が12名。佐々木さんは、どのアナウンサーがやりやすいですか?
佐々木:やりやすいのは皆さんやりやすいですよ。小笠原(亘)以外は大丈夫です。某局の松本なんとかさんと一緒で、よく噛むんですよ。だから僕は、なるべく噛まないように、そしてなるべく多くの言葉で伝えたいですね。ラジオなので。
椎野:『聞けば、見える。聞けば、感じる』の“感じる”っていうのは、臨場感だと思います。リアルな臨場感を出せるように、しっかりマイクの前に立ちたいと思います。
【1134kHz/文化放送 ライオンズナイター】
松島:『パ・リーグ、きこうぜ!』。これが、今年の「文化放送ライオンズナイター」のテーマです。東尾さん。
東尾:今年の、って……ずーーっとでしょうが。
松島:まあそうなんですが、TBSさんの哲学的なテーマではなく、文化放送はもっとむき出しに、ストレートにパ・リーグをアピールしていこう!と。
東尾:でも、TBSはちょっと品がないというか、年寄りが多いですから。
松島:そこは、私はノーコメントです。
東尾:それはそうと、去年までは渡辺久信が文化放送のテーマを歌ってて、楽しかったよね。
松島:そうですね。「Q・Q・Q・QR〜♪」と歌っていただきました。
東尾:今年も、伊原監督に歌わせればいいじゃん。
松島:え───、検討させていただきます……。
東尾:検討じゃないよ。ほら、拍手もスゴい。これはやらないとダメだよ。
松島:とにかく、ライオンズを軸に、パ・リーグの情報をつぶさにお届けしてまいりますので、どうぞよろしくお願いします!
【1242kHz/ニッポン放送 ショウアップナイター】
師岡:「ニッポン放送ショウアップナイター」のテーマは、『まいにち とことん プロ野球』。どんなに長い試合でも最後まで、わかりやすく、楽しく、感動と興奮を伝えるということで、江本さんも時に興奮し過ぎてコメントが辛口になります。
江本:ま、期待が大きいだけにね。ここで普通のことを言っちゃいけないなぁと、自分の本心とは真逆のことをしゃべる場合がありますね。
師岡:解説陣には江本さんをはじめ、若松勉さん、大矢明彦さんという、同期トリオが集結。さらに、田尾安志さん、宮本和知さん、野村弘樹さん、関根潤三さんという、往年も含めたイケメンカルテット!
江本:まあ、関根さんはもう片足突っ込んで……
師岡:お元気なんですって!
江本:あと、ときどき、野村克也さんって人が来たりね。
師岡:そして今年からは、飯田哲也さん、山崎武司さん、石井一久さんも加わり、10名の豪華解説陣、そして9人の実況アナウンサーで盛り上げてまいります。
【1422kHz/ラジオ日本 ジャイアンツナイター】
小林:水野さん、テレビとラジオでは解説は違いますか?
水野:全然違います。テレビはおとなしくやってますけど、ラジオはもうギリギリまで。江本さんに追いつけるように頑張っています。
小林:「ブラック水野」に変貌を遂げますから、もう大変ですよ。それはそうと、今年も「ラジオ日本ジャイアンツナイター」では、ジャイアンツの主催ゲームを70試合以上中継してまいります。
水野:ジャイアンツファン以外は聞かない方がいいです。あれだけジャイアンツのことばっかりしゃべってたら、不快に思う人も出てきますよ。
小林:いやいや。ジャイアンツ目線で、ジャイアンツ愛たっぷりの解説陣がお伝えしてまいります。
水野:どれだけジャイアンツが負けてても、「ジャイアンツ目線でしゃべってくれ」っていうのは無理があるんですけど、頑張ってます。
小林:そのくらい、ハッキリ言って、ジャイアンツ目線でございます。
水野:ラジオ局としては一番小さいんですけど、一番強いジャイアンツにぶら下がってるっていうね。これはこれで立派だよ。
小林:それは違います! 勘弁してください。
《順位予想:セ・リーグ編》
当然というかやはりというか、東尾、江本、水野は巨人を1位予想。ところが、佐々木のみ、DeNAの順位が一番上に。会場からも「えーーっ!!」「魔人!?」というクレームと爆笑が沸き起こる。
佐々木:いやいやいや、僕の横に空欄があるでしょ。東尾さんにもよくわかるように、競馬の予想に喩えてみました。
と、馬主としても絶好調の佐々木主浩らしいファンサービスを解説。つまり、本命:巨人、対抗:広島、大穴:DeNA……ということらしい。
佐々木:DeNAは、勢いに乗ったらわからないんです……あ、トップはないですよ、絶対! だって、監督が「3位に入ろう」って言ってるチームが優勝なんてできるわけないですよ。
ということで、順位に当てはめると、
佐々木:(1)巨人(2)広島(3)阪神(4)DeNA(5)中日(6)ヤクルト
東 尾:(1)巨人(2)広島(3)中日(4)阪神(5)DeNA(6)ヤクルト
江 本:(1)巨人(2)阪神(3)DeNA(4)広島(5)中日(6)ヤクルト
水 野:(1)巨人(2)阪神(3)広島(4)DeNA(5)中日(6)ヤクルト
江本:ま、それぞれ、当たらないと思ってやってるんですけどね。でも、僕は多少感情が入ってますね。
東尾:5位?
江本:別に球団が嫌いなワケじゃないですけどね。人物が嫌いなだけで(笑)。よく勘違いされますけど、球団そのものを好きか嫌いかなんてみんなないですから。「監督やってくれ」ってお金積まれたら、どこだってするよな?
東尾:そりゃもう(笑)
江本:ノムさんなんか、「まだしたい。バリバリしたい」って言ってたよ。
東尾:墓場まで何を持っていくつもりなんだよ(笑)
江本:でも、順位予想は難しいですよ。
東尾:いや、俺のは簡単だよ。単純に、(野村)謙二郎とは仲がいいし、谷繁は名球会でも一緒だし、佐々木と仲が良くてゴルフも上手い。あとのBクラスの監督はゴルフが下手だよね。あ、俺の順位、ゴルフの上手い順だね。
江本:和田は上手いよ。
東尾:いや、アイツは本番に弱いんだよ。
江本:まあ、監督としても、いるかいないかわからんしなぁ。
東尾修の止まらないトークに、文化放送・松島茂アナが「文化放送は『パ・リーグ、きこうぜ』なので。セ・リーグのことはこのへんで……」と救いの手を差し伸べる。
水野:巨人は、杉内と内海がちょっと落ちてきているかなぁ……と。それでも、本命ですよね。あの二人もちゃんと勝つようだと、今年も「1強5弱」になるんじゃないかな。交流戦が終わると、いつもパ・リーグが頑張ってくれて、ゲーム差が5ゲームくらい開いて戻ってくるんですよ。
江本:そうだね。
水野:だから、いっつも(交流戦は)パ・リーグを応援しているんです(笑)。ヤクルトとか中日、広島って、交流戦が弱いですよ。あとDeNAは、久保康友や尚成を補強していて『勝とう!』という意志を感じられるじゃないですか。それに引き換え、中日とヤクルトはやる気あるのかなぁと。だから、DeNAを上にしたんですけど。
佐々木:僕は、カープは投手陣がいいので上にしたのと、逆にタイガースは投手陣が不安ですね。ドラゴンズは……谷繁がちょっと可哀想ですけどね。
江本:GM? GM?
佐々木:いや、ちょっと、(江本さんが)何を言っているのか……
江本:大丈夫。オレもアイツはわからない。
佐々木:ヤクルトはケガ人が多いので。ケガ人が戻ってくればもっと上もあり得ると思います。
以上、好き勝手極まりない第一部・順位予想が終了した。
第二部ではなんと現役選手も登壇し、この順位予想をどう思うのか、という選手サイドからの反論も展開されていく。
後編へ続く
(オグマナオト)
開幕に先がけ、3月21日(金)、文化放送メディアプラスホールで【TBSラジオ 文化放送 ニッポン放送 ラジオ日本「みんな一緒にナイター祭り」】が開催された。在京4局の「ラジオナイター」実況アナと解説者がそれぞれのリスナーを集め、ラジオ中継から今季のプロ野球を盛り上げていこう! というイベントだ。
登壇したのは、
TBSラジオ:[解説]佐々木主浩[実況]椎野茂アナ
文化放送 :[解説]東尾 修 [実況]松島茂アナ
ニッポン放送:[解説]江本孟紀 [実況]師岡正雄アナ
ラジオ日本 :[解説]水野雄仁 [実況]小林幸明アナ
という計8名。解説陣はいずれも開幕カードでマイクの前に座る面々だ。第一部ではそんな各局解説陣による、今シーズンのセ・パ順位予想が行われた。まずはパ・リーグの順位予想から。
佐々木:(1)ソフトバンク(2)西武(3)ロッテ(4)楽天(5)オリックス(6)日本ハム
東 尾:(1)ソフトバンク(2)楽天(3)西武(4)ロッテ(5)オリックス(6)日本ハム
江 本:(1)ソフトバンク(2)西武(3)ロッテ(4)楽天(5)オリックス(6)日本ハム
水 野:(1)ソフトバンク(2)ロッテ(3)西武(4)楽天(5)オリックス(6)日本ハム
江本と佐々木の二人が全く同じ予想に。以下、放談・暴論・直球のやり取りが繰り広げられていく。
江本:一流の解説者が予想すれば、普通はこうなるよな。
佐々木:そうですね。
東尾:西武は……知り過ぎてるから2位じゃなく3位になったね。まあ、文化放送的にBクラスにするわけにはいかんでしょう。
江本:まあそうだよなぁ……また監督の座、狙ってる? あと、東尾がロッテを4位にしたのは伊東(監督)が嫌いなんだろ?
東尾:嫌いだったらもっと下にしてるよ。まあ、仲は……ね。
江本:でも、そういう感情での順位予想はするよね。
東尾:わかった! みんな、星野仙一が嫌いなんだろ!
水野:僕は殴られたことありますよ(笑)。
江本:僕は嫌いじゃないよ。4月にね、星野監督の本を出すんですよ。
東尾:また人の名前借りて……そういうノムさんみたいなことやんないほうがいいよ。
江本:『星野仙一は名将か?』っていうタイトルにしようと思ったんだけど、それだとクレームが来ると思ったんで……
東尾:まあ、来るね。
江本: 『星野仙一にみる名将の条件』というタイトルにしました。以前、別な本で星野さんのこと書こうとしたら、直接電話来たからね。「オレのこと書くらしいな」って。もう、すぐ書き直したからね(笑)。まあ真面目に言うと、連覇は難しいですよ。そりゃ、田中とマギーの穴は埋められないです。
東尾:それを埋めるのが(名将である)星野監督でしょう?
江本:あの人は連覇をしたこともなければ、17年も監督やって4回しか優勝したことないんだよ。日本一は1回しかない。
本を書いたばかりだからスラスラとデータが出てくるエモやんが、終始、場をリードしていく。
続いてセ・リーグ編へ───の前に閑話休題。
ラジオなんてどこで聴いても一緒でしょ? という方のために、各局の特徴の違い、こだわりをプレゼンテーションする「アピールタイム」も行われた。
【954kHz/TBSラジオ エキサイトベースボール】
椎野:佐々木さん、今年の「TBSラジオ エキサイトベースボール」のテーマは『聞けば、見える。聞けば、感じる』です。
佐々木:はい。今、初めて聞きました。
椎野:私もね、つい昨日の打ち合わせで聞きまして(笑)。ともかく、TBSラジオはなんと言っても解説陣も豪華! フォークボールの神様、杉下茂さん。88歳ですがとにかくお元気! この杉下さんを筆頭に、田淵幸一さん、衣笠祥雄さん……最年少が元木大介さん。幅広い年代の解説陣が12名揃っています。アナウンサーも有象無象が12名。佐々木さんは、どのアナウンサーがやりやすいですか?
佐々木:やりやすいのは皆さんやりやすいですよ。小笠原(亘)以外は大丈夫です。某局の松本なんとかさんと一緒で、よく噛むんですよ。だから僕は、なるべく噛まないように、そしてなるべく多くの言葉で伝えたいですね。ラジオなので。
椎野:『聞けば、見える。聞けば、感じる』の“感じる”っていうのは、臨場感だと思います。リアルな臨場感を出せるように、しっかりマイクの前に立ちたいと思います。
【1134kHz/文化放送 ライオンズナイター】
松島:『パ・リーグ、きこうぜ!』。これが、今年の「文化放送ライオンズナイター」のテーマです。東尾さん。
東尾:今年の、って……ずーーっとでしょうが。
松島:まあそうなんですが、TBSさんの哲学的なテーマではなく、文化放送はもっとむき出しに、ストレートにパ・リーグをアピールしていこう!と。
東尾:でも、TBSはちょっと品がないというか、年寄りが多いですから。
松島:そこは、私はノーコメントです。
東尾:それはそうと、去年までは渡辺久信が文化放送のテーマを歌ってて、楽しかったよね。
松島:そうですね。「Q・Q・Q・QR〜♪」と歌っていただきました。
東尾:今年も、伊原監督に歌わせればいいじゃん。
松島:え───、検討させていただきます……。
東尾:検討じゃないよ。ほら、拍手もスゴい。これはやらないとダメだよ。
松島:とにかく、ライオンズを軸に、パ・リーグの情報をつぶさにお届けしてまいりますので、どうぞよろしくお願いします!
【1242kHz/ニッポン放送 ショウアップナイター】
師岡:「ニッポン放送ショウアップナイター」のテーマは、『まいにち とことん プロ野球』。どんなに長い試合でも最後まで、わかりやすく、楽しく、感動と興奮を伝えるということで、江本さんも時に興奮し過ぎてコメントが辛口になります。
江本:ま、期待が大きいだけにね。ここで普通のことを言っちゃいけないなぁと、自分の本心とは真逆のことをしゃべる場合がありますね。
師岡:解説陣には江本さんをはじめ、若松勉さん、大矢明彦さんという、同期トリオが集結。さらに、田尾安志さん、宮本和知さん、野村弘樹さん、関根潤三さんという、往年も含めたイケメンカルテット!
江本:まあ、関根さんはもう片足突っ込んで……
師岡:お元気なんですって!
江本:あと、ときどき、野村克也さんって人が来たりね。
師岡:そして今年からは、飯田哲也さん、山崎武司さん、石井一久さんも加わり、10名の豪華解説陣、そして9人の実況アナウンサーで盛り上げてまいります。
【1422kHz/ラジオ日本 ジャイアンツナイター】
小林:水野さん、テレビとラジオでは解説は違いますか?
水野:全然違います。テレビはおとなしくやってますけど、ラジオはもうギリギリまで。江本さんに追いつけるように頑張っています。
小林:「ブラック水野」に変貌を遂げますから、もう大変ですよ。それはそうと、今年も「ラジオ日本ジャイアンツナイター」では、ジャイアンツの主催ゲームを70試合以上中継してまいります。
水野:ジャイアンツファン以外は聞かない方がいいです。あれだけジャイアンツのことばっかりしゃべってたら、不快に思う人も出てきますよ。
小林:いやいや。ジャイアンツ目線で、ジャイアンツ愛たっぷりの解説陣がお伝えしてまいります。
水野:どれだけジャイアンツが負けてても、「ジャイアンツ目線でしゃべってくれ」っていうのは無理があるんですけど、頑張ってます。
小林:そのくらい、ハッキリ言って、ジャイアンツ目線でございます。
水野:ラジオ局としては一番小さいんですけど、一番強いジャイアンツにぶら下がってるっていうね。これはこれで立派だよ。
小林:それは違います! 勘弁してください。
《順位予想:セ・リーグ編》
当然というかやはりというか、東尾、江本、水野は巨人を1位予想。ところが、佐々木のみ、DeNAの順位が一番上に。会場からも「えーーっ!!」「魔人!?」というクレームと爆笑が沸き起こる。
佐々木:いやいやいや、僕の横に空欄があるでしょ。東尾さんにもよくわかるように、競馬の予想に喩えてみました。
と、馬主としても絶好調の佐々木主浩らしいファンサービスを解説。つまり、本命:巨人、対抗:広島、大穴:DeNA……ということらしい。
佐々木:DeNAは、勢いに乗ったらわからないんです……あ、トップはないですよ、絶対! だって、監督が「3位に入ろう」って言ってるチームが優勝なんてできるわけないですよ。
ということで、順位に当てはめると、
佐々木:(1)巨人(2)広島(3)阪神(4)DeNA(5)中日(6)ヤクルト
東 尾:(1)巨人(2)広島(3)中日(4)阪神(5)DeNA(6)ヤクルト
江 本:(1)巨人(2)阪神(3)DeNA(4)広島(5)中日(6)ヤクルト
水 野:(1)巨人(2)阪神(3)広島(4)DeNA(5)中日(6)ヤクルト
江本:ま、それぞれ、当たらないと思ってやってるんですけどね。でも、僕は多少感情が入ってますね。
東尾:5位?
江本:別に球団が嫌いなワケじゃないですけどね。人物が嫌いなだけで(笑)。よく勘違いされますけど、球団そのものを好きか嫌いかなんてみんなないですから。「監督やってくれ」ってお金積まれたら、どこだってするよな?
東尾:そりゃもう(笑)
江本:ノムさんなんか、「まだしたい。バリバリしたい」って言ってたよ。
東尾:墓場まで何を持っていくつもりなんだよ(笑)
江本:でも、順位予想は難しいですよ。
東尾:いや、俺のは簡単だよ。単純に、(野村)謙二郎とは仲がいいし、谷繁は名球会でも一緒だし、佐々木と仲が良くてゴルフも上手い。あとのBクラスの監督はゴルフが下手だよね。あ、俺の順位、ゴルフの上手い順だね。
江本:和田は上手いよ。
東尾:いや、アイツは本番に弱いんだよ。
江本:まあ、監督としても、いるかいないかわからんしなぁ。
東尾修の止まらないトークに、文化放送・松島茂アナが「文化放送は『パ・リーグ、きこうぜ』なので。セ・リーグのことはこのへんで……」と救いの手を差し伸べる。
水野:巨人は、杉内と内海がちょっと落ちてきているかなぁ……と。それでも、本命ですよね。あの二人もちゃんと勝つようだと、今年も「1強5弱」になるんじゃないかな。交流戦が終わると、いつもパ・リーグが頑張ってくれて、ゲーム差が5ゲームくらい開いて戻ってくるんですよ。
江本:そうだね。
水野:だから、いっつも(交流戦は)パ・リーグを応援しているんです(笑)。ヤクルトとか中日、広島って、交流戦が弱いですよ。あとDeNAは、久保康友や尚成を補強していて『勝とう!』という意志を感じられるじゃないですか。それに引き換え、中日とヤクルトはやる気あるのかなぁと。だから、DeNAを上にしたんですけど。
佐々木:僕は、カープは投手陣がいいので上にしたのと、逆にタイガースは投手陣が不安ですね。ドラゴンズは……谷繁がちょっと可哀想ですけどね。
江本:GM? GM?
佐々木:いや、ちょっと、(江本さんが)何を言っているのか……
江本:大丈夫。オレもアイツはわからない。
佐々木:ヤクルトはケガ人が多いので。ケガ人が戻ってくればもっと上もあり得ると思います。
以上、好き勝手極まりない第一部・順位予想が終了した。
第二部ではなんと現役選手も登壇し、この順位予想をどう思うのか、という選手サイドからの反論も展開されていく。
後編へ続く
(オグマナオト)