コンピューターの操作方法といえばマウスやトラックパッドを使うのが一般的ですが、接続したパソコンやタブレットの操作が視線だけでできるようになる装置「The Eye Tribe Tracker」開発者向けモデルの予約受付が始まりました。価格は99ドル(約9800円)。

The Eye Tribe
https://theeyetribe.com/


The Eye Tribe Tracker - The world's first affordable eye tracker - YouTube


The Eye Tribe Trackerの大きさは横幅20cm、縦1.9cm、厚さ1.6cmで、重量は70g。視線のトラッキングはThe Eye Tribe Tracker本体から45cmから75cm離れた位置から可能で、本体から65cmの位置では40cm四方のエリアを検知可能、最大24インチのスクリーンにまで対応できるとのこと。またThe Eye Tribe Trackerの背面はゴム製の素材で覆われており、装着するデバイスを傷つけないようになっているようです。


赤外線照合システムと結合した全く新しい高解像度センサーによりユーザーの視線を検知。The Eye Tribe TrackerはUSB 3.0接続に対応しており、本体には電源ユニットや内蔵バッテリーがないので、接続したデバイスから給電する必要アリ。


個別のファームウェアやドライバーをインストールする必要がないので、利用開始までの障壁が少ないというのもポイント。使用を開始するとき、視線で操作したいデバイスに接続してソフトウェアを起動すればそれでOK。


The Eye Tribe Trackerがユーザーの視線を感知して……


ハンズフリーでデバイスの操作が可能になる、というわけ。



多くの開発者をサポートするために、柔軟かつシンプルなC++、 C#、Javaなどのプログラミング言語で動作するSDKが提供され、オープンAPIも提供されます。


パソコン上で楽譜を見ながらギターの練習を行っているとき……



楽譜をめくるたびに演奏を止めてマウスを操作するのはかなり面倒です。


The Eye Tribe Trackerがあれば目線を感知してくれるので、マウスを触らずにハンズフリーで楽譜をめくることが可能に。


ギターの練習もはかどります。


パソコンにログインする際には……


視線のみでロックを解除したり。




タブレットで読書をするときも、わざわざ手を動かす必要がなくなります。



以下のムービーではThe Eye Tribe Trackerの試作機が動作している様子を見ることができます。

CNET First Look at The Eye Tribe at CES 2013 (HD) - YouTube


最初のリリースではMicrosoftのWindows XP SP1もしくはそれよりも新しいOSに対応する予定ですが、今後より大きなプラットフォームにも対応していく、とのこと。配送の第1弾は2013年のクリスマスシーズンとなるようで、数には限りがあるとのことなので気になる方は早めに予約した方が良さそうです。