ただ、今回はそうした失敗も含めて、非常に多くの経験値を積むことができ、チーム一同大きく成長することができました。イベントをオーガナイズした経験を持つ人間が1人もいない中で、文字通り手探りの状況でも挑戦をし続け、結果として老若男女を問わない多くの人々と時間を共有することができたのは、とても大きなことだった気がします。運営的にも何とか黒字を出すことができ、最初の活動として最低限あげるべき成果はあげられました。

 全体的に見れば、決して大成功とは言えなかったのかもしれません。まだまだ足りない部分が少なからずあったことは紛れもない事実であり、その点に対するご批判は甘んじて受け入れたいと思います。しかし、今回のトークライブという最初の大きな山を、ボロボロにはなりながらもなんとか越えられたことは、今後活動を続けていくうえで必ず自信になるはずです。よかったこと悪かったこと、全てひっくるめて自分たちにとっての糧としたいと思います。

 最後に全く個人的な話になってしまいますが、イベント後の懇親会の席で、昨年9月8日の創設当初からのメンバーである副代表の芹澤が、俺にかけてくれたこんな言葉が頭の中に強く残っています。

 「俺は初めてMTGであなたと会った時、『この男は将来何かとんでもないことをやってのけるか、何もできずに盛大に自爆するかのどっちかだな』と感じた。そのどちらになるのかは正直分からない。でも、今回ついにこのイベントを開催して、1つ成果をあげるところまでこられた。だからこうなったらもうやるっきゃない、俺は全力でこのプロジェクトに乗っかると決めたよ。大きな夢を語るリーダーの元で、それを実現するために働く。それがベースボールブリッジでの俺の仕事だ」

 こういう風に言ってもらえるのって、本当にリーダー冥利に尽きますよね。こういう仲間の心意気があるから、俺はこのチームで頑張れるんだと強く実感します。0か100かの男、上等じゃないですか。もし自分が良くも悪くも「そこそこ」の成果で終わらない人間なのであれば、とことんポジティブな方向に突き抜けてやろうと思います。それを支えてくれる大切な仲間たちも、今のこのチームにはたくさんいます。

 反省点が少なくなかった後半、俺は若い世代への思いとして「大手の歯車として生きるのもいい。でも、どんなにかっこよくて高性能なパーツを揃えても、エンジンのない車はただの置物だ。俺たち若い世代の中で、自分で主体的に考えて能動的に動き、新しい価値を生み出して社会を動かしていくエンジンの役割を果たす人間が必要だと思う」という話をしました。少なくともそう口にした以上、俺は(というより俺たちベースボールブリッジは)そんな「動力源」の役割を果たせる存在になりたい。そして、芹澤が言う「とんでもないこと」をやってのけるような人間になりたいと思います。今は欠陥品であっても、いつかは時代の最先端を行くプロ集団となるために、これからも全員で努力を重ねていきます。皆様の変わらぬご支援をよろしくお願いいたします。

国際野球支援団体ベースボールブリッジ代表
田中亮多 a.k.a. SYSTEM-R