日本に在住しているフランス人のブログ「Au　Pays　du　Soleil　Levant」では、日本のテレビ番組に関する印象をつづっている。

　来日する前、筆者は日本に対して2つの印象を抱いていたという。1つは伝統的な建物や、「禅」に代表される、穏やかな気質のなかに武士道精神を持つ人々。もう1つは、以前フランスでも流行した玩具『たまごっち』など、独創性あふれるアイデア商品を多産する国という印象だ。

　これらの印象は日本に来ても変わらなかった。実際に見た日本の人々についても礼儀正しく、秩序を守っていると筆者は感じていた。しかし、日本のテレビ番組を見て少し変わったと語る。

　筆者は日本人家庭にホームステイしていたが、食事の時には日本人はテレビをつける習慣があったという。フランスでも食事の時にはテレビをつける家庭が多い。しかし、家族で談笑するのが一般的なフランスとは異なり、日本の家庭ではテレビ番組を見て大笑いしたり、感嘆の声を上げたりと、テレビが家庭のだんらんの一部になっているようだったと述べている。

　そして、日本のテレビ番組についてはまず、色使いが独特だと指摘。番組のセットではありとあらゆる色が使用されており、肉眼では識別できないような色まで使われているのではないかと思うほど、色にあふれた様子を伝えている。これに加えて、セットもフランスのテレビ番組では見られないような独創性あふれる装飾があると記している。

　また、日本のテレビ番組では歌と振り付けが多く、これらを効果的に用いながら、番組内でも効果的になされているとつづっている。商品やサービスなどは番組で賞品となり、これを獲得するために出演者が競い合うケースが多いと説明。

　さらに、日本ではテレビ広告も頻繁だと述べている。フランスではテレビで放映されるCMの頻度などに規制があるため、1時間に3〜4回CMが流されるのはかなり頻繁に感じているようだ。また、日本のCMには、国際的に知名度の高い映画スターなどが出演していると述べ、視聴者へのインパクトを強く打ち出していると記している。

　これまで抱いていた日本の印象とは異なる性質を持った、日本のテレビ番組にさまざまな面で圧倒されている様子がうかがえる。（編集担当：山下千名美・山口幸治）



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