香川真司

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 大陸別の21世紀最高の選手ランキングで、アジア部門の順位が韓国で物議を醸している。

 国際的なサッカー専門サイト「スコア90」は、大陸別の「21世紀最高の選手」ランキングを発表し、それぞれ上位5人を選出した。

 アジアでは、イングランド・プレミアリーグで得点王を獲得するなどアジア最強ストライカーとして君臨する孫興民(ソン・フンミン=トットナム)が文句なしの1位に輝いた。そして議論を呼んでいるのが2位と3位だ。

 2位にドイツ1部ドルトムントやイングランド・プレミアリーグの名門マンチェスター・ユナイテッドで活躍した元日本代表MF香川真司(C大阪)、3位に同じくマンチェスターUの主力だった朴智星氏が選ばれたが、これに反発しているのが韓国メディアだ。

「エックススポーツ」は「注目を集めるのは2位と3位だ。両選手のキャリアやフェーズを比較すると残念な結果だ。朴はプレミアリーグ優勝だけで4回、欧州チャンピオンズリーグ(CL)優勝歴まである。朴と比較したときに香川がキャリア面で不足したのは事実だ」とマンチェスターUの全盛期にレギュラーだった朴のほうが香川より実績では上回るとの主張だ。
 代表でも「香川が朴智星よりキャリア面で優れたのは2011年のアジアカップ優勝程度だ。朴智星は2002年韓日W杯4強の主役として活躍した」と朴が上だと猛プッシュした。

「2人の実力を比較しても同じだ。朴智星は30代半ばの年齢で引退したが、マンチェスターUがイングランドを席巻していた時代、200試合以上でプレーするほどチームの核心と認められていた。香川も欧州でキャリアを長く過ごしたが、ドルトムントを除けば確実な主力だったことは多くない」と強調。「ファンもこれに同意できない雰囲気だ。あるファンは、朴智星は香川より高い評価を受けなければならないという意味のコメントも残した」とズバリ指摘した。

 さらに同メディアは4位のMF本田圭佑、5位の中田英寿氏の選出も疑問視。「どちらも良い活躍を繰り広げたが、ソン・フンミンの前にプレミアリーグアジア最多ゴールを記録したキ・ソンヨン、今バイエルン・ミュンヘンでプレーして世界1位のDFになったキム・ミンジェが抜けたのは不自然だ」と納得していない。

 今回のランキングは議論を呼びそうだ。