「あなた殺されたいですか?」売上データの改ざんを断ったら、上司に脅された男性

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自身の勤め先に幻滅する瞬間はどんなときだろうか。上司がきっかけになることが多いようだ。千葉県の40代男性(営業/年収750万円)は、以前の勤め先での出来事を振り返った。

「基本的にパワハラ気質。営業部長とマーケティング部長は仲が悪く、いつもお互いに責任転嫁をしている」

男性はマーケティング部の所属だったが、毎週月曜の朝、営業会議に出席させられていた。だが会議とは名ばかりで、「ここは吊し上げの場所」と振り返る。営業部長はマーケティング部に不満があると、みんながいる前で男性に当たってきたという。(文:天音琴葉)

「絶対にバレるようなエビデンスもない」と主張する上司

直属の上司であるマーケティング部長にも問題が多々あった。

「1時間に一度は10分程喫煙に出る。それを毎日計60分程は喫煙する」

それなのに、あるとき男性が休憩スペースでおやつを食べていたら、「勝手におやつとか食べないでくれる」と叱責されたという。おやつ休憩は10分程度と、タバコ休憩より短かっただけに、理不尽さを感じたに違いない。

上司に対する不満はこれだけではない。販売代理店として売っていた商品の親会社が大手飲料会社に買収され、「販売権を取り上げられるかもしれない」という窮地に立たされたときだった。プレゼンを行い、売上げが右肩上がりであれば引き続き販売権をキープできるだろうという状況で、上司はとんでもない指示を出してきたという。

「数字を改竄して、右肩下がりの売上げを右肩上がりの報告に変えろ、絶対にバレるようなエビデンスもない」

もちろん断ったという男性。すると上司から「あなた殺されたいですか?」というメールが送られてきたのだった。これはパワハラどころか脅迫だ。見過ごすことができなかった男性は人事に報告した。ところが……

「人事部長が私と上司をそれぞれ1対1で面談した結果、どちらかが辞めないと収まりが付かない状況であることを伝えられる。私が手を挙げて辞めることにした」

データの改竄がわりと行われていた時代もあったようだが、大企業だろうが政府だろうが許されない行為だ。時代は大きく変わった。男性は結果的にひどい上司から離れられ、よかっただろう。

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