デ・ゼルビから見事なバトンタッチ ポゼッション率が低下も、縦への意識強まるブライトンの変化
昨季限りでロベルト・デ・ゼルビが退任し、ブライトンがどう変わるのかと不安に感じていたサポーターもいるだろう。ただ、今のところその心配は不要だったようだ。
新たに31歳と若いファビアン・ヒュルツェラーを指揮官に迎え、ここまで5勝4分2敗の成績でプレミアリーグ6位につけている。前節では王者マンチェスター・シティも2-1で撃破しており、想像以上のスタートだ。
データサイト『WhoScored』は、ヒュルツェラー体制で縦へのスピード感が増したと評している。デ・ゼルビ体制では相手を自陣深くまで引き込み、リスク覚悟でポゼッションするケースも目立った。それに比べると、今のブライトンはポゼッションにこだわっていない。
1試合あたりのスルーパス本数は昨季の1.6本から2.4本にまで増加しており、前方のスペースを素早く突くイメージは強くなっている。ヒュルツェラーはユルゲン・クロップ、トーマス・トゥヘルから影響を受けていると語っているが、その特長がよく出ている結果か。デ・ゼルビからヒュルツェラーへのバトンタッチは正しい選択だったと言えそうだ。