ヤクルト・西舘昂汰、ソフトバンク・風間球打、阪神・加治屋蓮(左から)【写真:小林靖、冨田成美、矢口亨】

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第2次戦力外通告期間が終了…1年目の燕・西舘、21歳の鷹・風間ら9人のドラ1に通告

 プロ野球の第2次戦力外通告期間が4日に終了した。ドラフト1位で入団したものの、野球人生の岐路を迎えた選手もいる。昨年ドラフトで指名されたルーキー右腕ら9人が通告を受けた。

 キャリアの若い選手から見てみると、ヤクルト・西舘昂汰投手は昨年ドラフト1位で専大から入団。今季の1軍登板はなく、2軍でも5登板で防御率5.00にとどまり、9月に右肘のトミー・ジョン手術を受けた。育成契約を打診される見込みとなっている。

 ソフトバンク・風間球打投手はノースアジア名桜高から2021年ドラフト1位で入団。高校では最速157キロをマークし、背番号「1」を与えられるなど球団の期待も高かったが、1軍登板はなかった。2軍でも過去2年は登板がなく、今季は6登板で防御率5.40だった。育成契約を結ぶとみられる。

 巨人・高橋優貴投手は八戸学院大から2018年ドラフト1位で入団。1年目に5勝、3年目には11勝をあげた。しかし、2022年9月に左肘の手術を受け、オフに育成再契約を結んだ。昨年4月に支配下復帰6試合で0勝。今季は1軍登板がなかった。

阪神・加治屋は昨年51登板でV貢献、DeNA大田は通算84HR

 ソフトバンク・鍬原拓也投手は2017年ドラフト1位で巨人に入団した。2022年に49登板も、昨年オフに戦力外。ソフトバンクに育成入団も支配下復帰はならなかった。ヤクルト・近藤弘樹投手も同年1位で楽天入団。2020年オフに戦力外となり、ヤクルト入りした。2021年に22登板もシーズン中に右肩を痛め、以降は登板機会がなかった。

 ソフトバンク・齊藤大将投手は同年1位で西武に入団。2021年5月に左肘のトミー・ジョン手術を受け、同年オフに育成再契約を結んだ。今年7月に交換トレードで移籍も、戦力外となった。

 広島・岡田明丈投手は大商大から2015年ドラフト1位で入団。2年目には12勝を挙げた。しかし、故障に泣き、2019年を最後に1軍登板がなかった。阪神・加治屋蓮投手はJR九州から2013年ドラフト1位でソフトバンク入団。2018年には72試合に登板した。2020年オフに戦力外通告を受け、阪神へ。昨年は51登板で16ホールドをマークして優勝に貢献したが、今季は13登板に終わった。

 DeNA・大田泰示内野手は2008年ドラフト1位で巨人に入団。日本ハム時代の2019年に20本塁打を放つなど通算84発をマークしている。DeNA3年目の今季は1軍出場機会がなかった。

 ドラフト1位で入団しても“保証”などないプロの世界。SNSには「まさにプロの世界」「厳しい世界だ」「まだまだできそうな選手もいる」「つらいな」とコメントが寄せられている。(Full-Count編集部)