中国軍の新型ステルス戦闘機「J(殲)35A」が来週の航空ショーで展示されることがわかった/Chen Yang/People's Liberation Army

香港(CNN)中国軍は5日、空軍の新型ステルス戦闘機「J(殲)35A」の画像を公開し、広東省珠海市で来週開かれる航空ショーで初めて展示すると発表した。

J35Aの開発は、米軍保有のステルス機に対抗する構想の一環とされる。中国は軍備の近代化を進め、アジア全体に軍事力を発揮することを目指している。

中国軍系のメディアによると、J35Aは空中戦に加え、地上目標への攻撃にも使われる。

中国海軍向けに10年以上前から開発されていたとみられ、投入の時期や場所は不明。来年早々に生産態勢に入るとの見方もある。

専門家によると、J35シリーズとして設計されたとみられ、空母に搭載される可能性もある。

中国の国営メディアによれば、実戦配備された場合、中国は米国に続き、2種類のステルス戦闘機を持つ2番目の国となる。

最初のステルス機「J(殲)20」は、2017年に導入された。昨年7月からの1年間に70機以上増強され、合わせて約195機が運用中とされる。

中国のステルス機開発をめぐっては、15年に独誌シュピーゲルが米情報機関の元職員エドワード・スノーデン氏から入手した情報として、米国から盗んだ重要な技術が使われていると報道。中国政府はこれを強く否定してきた。

中国軍系メディアは今週、J35Aは国営の中国航空工業集団(AVIC)が「独自に開発した新型ステルス戦闘機」だと伝えた。

空軍幹部によると、来週の航空ショーでは地対空ミサイルや、偵察・攻撃用の新型ドローン(無人機)も展示される予定。国営中央テレビ(CCTV)は、ロシアの最新鋭ステルス機、Su57も初めて出展されると伝えている。