スポニチ

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 今季わずか2勝(3敗)に終わった阪神・青柳が、藤川新監督の“火の玉メッセージ”を刺激に逆襲を期した。15日の就任会見で発した「力のないベテランは必要ない」という言葉に反応。「心機一転。結果が出なかった2年を払拭するような活躍が必要になってくる」と危機感すら募らせた。

 第2次岡田政権で2年続けて開幕投手を任されながら、2シーズンで計10勝。21年から連続13勝を挙げた面影はなく、大半を2軍で過ごした。このままでは終われない。12月に31歳を迎える右腕も、新指揮官が言う「ベテラン」の域に入っていく。厳しい言葉は期待の裏返しと捉え、「期待してもらえるんだったら、それに応えるだけ」と前を向いた。

 14、15日と完全オフを過ごし、この日から甲子園でトレーニングを再開。午後には関西国際空港から帰国するビーズリーの見送りにも訪れ、気分転換も済ませた。野球人生の分岐点になり得る25年。新人だった16年からの5年間、現役で共闘した大先輩の下、背番号17が再起を図る。(八木 勇磨)