サウジアラビア戦では前線で奮闘した上田。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

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 フェイエノールトに所属する日本代表FW上田綺世が放つシュートは、威力が凄まじいことで知られる。ファンから「理不尽」と命名されているのは、周知の通りだ。

 権田修一、シュミット・ダニエル、大迫敬介など、日本の名立たるGKたちも、「最もすごいシュートを放つ選手」として、上田の名前を挙げている。

 そんな26歳のストライカーが、キック力に驚いた日本代表戦士がいたという。GKの鈴木彩艶(パルマ)だ。
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 2−0で快勝した先のサウジアラビア戦では、その鈴木のロングキックに、1トップの上田が競ってボールを収めるシーンが少なくなかった。

「戦術的にやっているわけじゃないですけど、チームとして、そういう割り切った手段も大切だよねと。意思疎通はしてあるし、そういう選択肢は一つある」

 そう説明した26歳のストライカーは、守護神のキックの飛距離について、「あんなに飛ぶとは思ってなかった。ちょっとびっくりしましたけど、バウンドしてくれれば、こっちも競りやすい」と語っている。

 今季からプレーするイタリアでも話題となった鈴木のロングキックは、やはり格別のようだ。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)