有吉弘行(C)日刊ゲンダイ

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 大みそかに放送される「第75回NHK紅白歌合戦」の司会が、10月11日に発表された。

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 人数は4名で、2021年以降の慣例で紅組・白組の区別や総合司会という区別はなし。その布陣はNHKの鈴木奈穂子アナウンサー(42)、女優の伊藤沙莉(30)、女優の橋本環奈(25)、そして、お笑い芸人の有吉弘行の4人だ。また、4人のうち、鈴木アナと伊藤は初めての司会。一方、橋本は2022年から連続3回目で、有吉は2023年から連続2回目となる。

 4人の名前が発表されるや、X(旧ツイッター)には《紅白の司会、伊藤沙莉ちゃんなんだ!! やった!!》《司会のうまさで、橋本環奈さん好きになった!安心して今年も紅白楽しめるよ!》といった喜びの声が続々。だが、有吉に対しては、《有吉出るなら見ない》《有吉が出るんだったら今年も見ない》といった声が相次いでいる。他の3人の名前を挙げつつ見ないとする声は見当たらない一方、有吉に対しては、本人の出演を喜ぶ声に交じって否定的な投稿がなされている状況だ。

 上述のとおり、有吉が紅白の司会を務めるのは昨年に続き2回目。そこで、Xの投稿について、前回の司会が発表された2023年10月6日の投稿を調べてみると……やはり、《有吉嫌いだから絶対見ない》という声が噴出していた。有吉のアンチなのかは知らないが、視聴者の中に有吉が紅白の司会を務めることに対して厳しい姿勢を見せる視聴者が一定数いるのは間違いないようだ。

 そう考えると、今年の紅白にも有吉が司会に選ばれたことについて1つ、合点がいかない点が出てくる。それはズバリ、番組の視聴率だ。

■昨年の紅白の視聴率は歴代最低だった

 2023年の大みそかに放送された「第74回NHK紅白歌合戦」は歴史的屈辱に見舞われていた。1989年の2部制導入以来、番組全体の平均視聴率が31.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)に留まり、歴代最低を記録してしまったのだ。つまり、今年は何としても前年を上回らねばならない状況だが、その中で、昨年の時点ですでに「見ない」の声が出ていた有吉を司会に起用したのはマイナスではないのか。

「司会に選ばれた以上、有吉には視聴率ダウンの要素はないと判断されたのでしょう。番組中、有吉はそつなく司会をこなしていましたし、本人の姿を楽しんだ視聴者も多かったです」(週刊誌芸能記者)

「見ない」の声に負けずに、今年も司会を全うしてほしいものだ。

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 昨年は「NOジャニーズ」だったNHK紅白歌合戦だが、その方針は今年も維持されるのか?

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