インドネシアとバーレーンは2-2で引き分けに【写真:ロイター】

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インドネシア、敵地バーレーン戦勝利目前で悲劇が…

 北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第3節が10月10日に行われ、日本が属するグループCではインドネシアがバーレーンと2-2で引き分けた。

 後半アディショナルタイム(AT)に追い付かれたインドネシアにとっては悔やまれる結果となったなかで、既定のATを過ぎても試合を続けた審判の判断が母国で物議を醸している。

 韓国人のシン・テヨン監督率いるインドネシアは、9月の最終予選でサウジアラビア(1-1)、オーストラリア(0-0)の強豪2か国から勝ち点1ずつを掴み、敵地でのバーレーン戦を迎えた。前半に先手を許しながらも、前半ATに追い付くと後半に勝ち越しゴールを奪い、初勝利を視界に捉えていた。

 しかし後半AT9分、相手CK(コーナーキック)から先制ゴールを挙げていたFWムハンマド・マルフーンに土壇場で同点ゴールを許すと、この直後に試合終了のホイッスル。アウェーでの最終予選初勝利を掴みかけたところで、まさかの展開で勝ち点2がすり抜けてしまった。

 インドネシア側はこの得点に猛抗議。当初示されていたATは6分だったにもかかわらず、オマーン人のアハメド・アルカフ主審はそこから3分延ばして試合を続けていたためで、シン・テヨン監督も「アディショナルタイムは6分だったのに、それよりも長く9分も取られた」と、不満をぶちまけた。

 この一件は母国メディア上でも大々的に報道。「erakini」は「物議を醸すゴール」と伝えたうえで「インドネシアのネットユーザーは即座にアハメド・アルカフの判定に激怒した。今やインドネシアのネットユーザーの共通の敵になっている」と、母国ファンからの怒りが一斉に向けられていることを報じている。

 記事によると同主審のインスタグラムアカウントはファンからの攻撃を受けアクセス不能に。仮に勝ち点3を掴んでいれば、グループCの2位に浮上していたこともあり、反感を呼ぶ事態に発展している。(FOOTBALL ZONE編集部)