大型ハリケーン、9日にフロリダ上陸 バイデン氏「即刻避難を」

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Daniel Trotta Brad Brooks

[タンパ(米フロリダ州)/ワシントン 8日 ロイター] - メキシコ湾のハリケーン「ミルトン」が9日にも米フロリダ州に上陸するとみられる中、バイデン米大統領は8日、「生死に関わる問題」として、避難命令の対象になっている住民に直ちに避難するよう呼びかけた。

ミルトンは現在、メキシコのユカタン半島を北上中。フロリダ州ではミルトン上陸に備えて100万人以上に避難命令が出されている。フロリダ州は死者200人以上を出したハリケーン「ヘリーン」の被害を受けたばかり。

バイデン氏は「フロリダ州を直撃するハリケーンとしては過去100年で最強のものになる可能性がある」として警戒を呼びかけ、フロリダ州に対しハリケーン上陸前の緊急事態宣言を承認したと明らかにした。

ホワイトハウスによると、バイデン氏はハリケーンに対応するため、予定していたドイツとアンゴラ訪問を延期した。

米国立ハリケーンセンター(NHC)によると、ミルトンは勢力が5段階のうち最強の「カテゴリー5」から「カテゴリー4」に弱まった。ただNHCは「ミルトンはフロリダ州中西部に記録的な破壊をもたらすハリケーンになる可能性がある」と警告。数日間に及ぶ停電など、甚大な被害が発生する恐れがある。

ミルトンがフロリダ州西部のタンパベイ地域付近を直撃すれば、1921年以来初めてとなる。