[10.3 ELリーグフェーズ第2節 ビルバオ 2-0 AZ]

 UEFAヨーロッパリーグ(EL)のリーグフェーズ第2節が3日に行われ、DF毎熊晟矢が所属するAZ(オランダ)は敵地でアスレティック・ビルバオ(スペイン)に0-2で敗れた。毎熊は右サイドバックで先発出場し、後半31分までプレー。両チームとも次節は24日の開催となり、AZはアウェーでトッテナム、ビルバオは本拠地でスラビア・プラハと対決する。

 第1節ではAZがエルフスボリに3-2で勝利を収めた一方、ビルバオはローマと1-1のドロー。今節は初白星を目指すビルバオが主導権を握り、AZを押し込む展開が続く。

 前半5分、左サイドのMFニコラス・ウィリアムスが毎熊とのマッチアップからマイナスにパスを出し、受けたDFユーリ・ベルチチェがペナルティエリア左から左足でシュート。しかし、クロスバーを叩いた。

 前半12分にAZのFWルベン・ファン・ボメルが右足の弾丸シュートで相手ゴールを襲うと、同15分にはビルバオのベルチチェも再び左足を振り抜くが、いずれもGKの好セーブに遭う。ビルバオはゲームを優位に進めながらも耐えるAZを崩し切れず、スコアレスで前半を終えた。

 ハーフタイムを挟んでもビルバオが攻勢を続ける中、後半21分に左サイドで毎熊との1対1を制したN・ウィリアムスがマイナスにパス。やや後ろにずれたボールを強引に収めたFWゴルカ・グルセタが左足を強振するが、シュートはわずかにゴールの上に外れた。

 それでもビルバオは後半27分に先制。ボール奪取によるカウンターから左サイドのN・ウィリアムスがDFとGKの間に速いクロスを入れ、兄のMFイニャキ・ウィリアムスが右足で押し込んだ。

 AZはこのシーンで後ろを3枚にしてボールを回し、毎熊とDFダビド・メラー・ウォルフェの両サイドバックを高い位置に上げていたため、毎熊の懸命な帰陣も及ばなかった。

 毎熊が交代で退いた後の後半40分には、N・ウィリアムスが代わって右サイドバックに入ったDFデンソ・カシウスに対して1対1を仕掛けると、巧みなドリブルで翻弄し、ペナルティエリア左から右足でシュート。GKに弾かれたボールをMFオイアン・サンセトが右足で蹴り込み、決定的な2点目を挙げた。

 そのまま2-0で試合を終えたビルバオが今大会2戦目で初の勝ち点3を獲得。AZは初黒星を喫し、開幕2連勝を逃した。