●コンビ解散で芸人引退も検討「唐揚げの専門店をやろうかなと」

2021年6月にお笑いコンビ・アジアンを解散し、ピン芸人として活動している馬場園梓にインタビュー。コンビ解散時にお笑いを辞めることも考えたという馬場園だが、ピン芸人として単独ライブを行ったり、賞レースにも再挑戦するなど、意欲的に活動している。そんな馬場園のパワーの源は「唐揚げ」。週に50個くらい食べているそうで、「本当に幸せの源で、唐揚げのおかげで頑張れています」と満面の笑顔で話してくれた。

馬場園梓 撮影:蔦野裕


解散が決まった時は、お笑いを辞めようかと考えたという馬場園。「漫才が好きだったので、そこがなくなるなら辞めてもいいかなと。コロナ禍も重なって、そんな中でこだわってやり続ける意味ってなんなんだろうと。それだったら大好きな唐揚げの専門店をやろうかなと思った時はありました」と振り返る。

だが、馬場園には大阪のなんばグランド花月(NGK)でトリを務めるという目標があり、「目標達成できてないまま辞めるのも不完全燃焼だな」と思い、ピン芸人として目標に向けて再び挑戦することを決意した。

2002年にアジアンを結成し、約20年コンビとして活動してきたものの、コンビとピンでは全く違い、「本当に1年目のような気持ちに。心機一転、新たに1年目から学び直している感じです」と心境を語る。

昨年3月にピン芸人として初の単独ライブを開催し、同年11月に第2回を開催。そして、今年9月から11月にかけて東京・大阪・山形で第3回「BBZ selection」が開催されるが、徐々に楽しさが増してきているという。

「最初は緊張が勝っていましたが、2回目の時に少し『楽しい!』という感情が湧いてきて、今3回目に向けてネタ作りをしていますが、楽しい気持ちがさらに増して、『早く見てもらいたい』という気持ちがどんどん湧き上がってきています」

お笑いだけでなく、ドラマや映画に出演することもあるが、女優業にも楽しさを感じていると語る。

「台本をいただいて自分なりに解釈して演じていますが、正解がわからないので『大丈夫でした?』という気持ちは常にあります。めちゃくちゃ難しいなと思いますが、日常ではない別の世界に入り込んで別の人になりきって会話できるというのはすごく楽しいです」

お笑いでは自分のキャラを生かしてネタを作っているが、お芝居の現場では全く違う人物に。とはいえ、馬場園のキャラを生かした役がほとんどだという。

「めちゃくちゃ唐揚げを揚げる役や大食い選手権に参加する主婦といった役柄なので、私をどう生かすか考えてキャスティングしてくれているのだと思います(笑)」

●美の秘訣は「唐揚げ以外思いつかない(笑)」



自分らしさを維持するために努力していることを尋ねると、「体型を維持しないといけないので、唐揚げはよく食べます(笑)。めちゃくちゃ好きで、週に50個ぐらい食べますね。だいたい2日に1回ぐらいで、3日に1回になったときは1回で20個ぐらい食べていて、唐揚げ50個に加え、米もけっこう食べています」と回答。

唐揚げは子供の頃から大好物だという。

「3歳の時にひいおばあちゃんが大量の唐揚げを揚げてくれて、それを食べた時においしすぎて白目を剥いて(笑)。それからずっと唐揚げが好きです。自分でも揚げていて、塩麹をつけたり、みかんの果汁を入れたり、いろいろ研究もしていて。みかんの果汁を入れるとめちゃくちゃおいしいんですよ! もちろん買うこともあって、専門店をいろいろ食べ歩いたり、街中のお肉屋さんの唐揚げを買ったり。気づいたら週に50個は食べていますね」

イチ押しの唐揚げの食べ方も聞いてみた。

「静岡に行った時に買った『わさびマヨネーズ』をかけるとめちゃくちゃおいしいです。唐揚げはシンプルにそのまま食べるのが一番ですが、数を重ねると重くなってきて、その時にレモンをかけるとさっぱりして、ちょっと味変したいなという時にわさびマヨネーズがおすすめです。唐揚げ丼にしてわさびマヨネーズをかけたら、気絶するほどおいしいです!」

そして、体型維持について「役作りではなく実際はただの食いしん坊です(笑)」と話し、「これでも我慢していて、本当はもっと食べられるんです。我慢してなかったらたぶん100キロ超えます。ご飯は大盛り2杯までにしていて、なるべく体重をキープするようにしています」説明。

さらに、「お腹いっぱいは余裕で食べて、背中いっぱいになったらやめるようにしています。本当は喉いっぱいまでいけますが、背中いっぱいでやめるというのをルールにしています」と自身の中でのルールも明かした。

過去には吉本興業の「べっぴん」芸人ランキングで3連覇し、殿堂入りを果たした馬場園。40代になっても変わらずかわいらしさも魅力的だが、美の秘訣を尋ねると「唐揚げ以外思いつかないですね(笑)」とにっこり。

「唐揚げがパワーの源とストレス発散にもなっているし、油の補給にもなっているのかなと。もしかしたら唐揚げの油で肌が保湿されているのかもしれません(笑)」

ライブ後のご褒美として唐揚げを食べることもあるそうで、馬場園をよく知っている人から唐揚げを差し入れしてもらうことも。「本当に幸せの源で、唐揚げのおかげで頑張れています」と満面の笑みを見せた。

定番のお団子ヘアへのこだわりも聞いてみると、「いいように言えばトレードマークで、同じ髪型のほうが覚えてもらいやすいというメリットがありますが、お手入れが面倒くさいからまとめたら楽だなという、ずぼらがきっかけなんです(笑)。美容院にしょっちゅう行くのが面倒くさくて、2年に1回ぐらいしか行かないんです」と笑っていた。

■馬場園梓

1981年3月1日生まれ、大阪府出身。1997年、NSC時代に隅田美保とお笑いコンビ・アジアンを結成し、一度解散するも2002年に再結成。『M-1グランプリ2005』で女性コンビとして初めて決勝に進出。『女芸人No.1決定戦 THE W 2017』では第3位に。2021年6月にコンビを解散し、その後はピン芸人として活動。ドラマや映画などにも出演している。「馬場園梓第3回単独ライブ『BBZ selection』」は、9月22日に東京、10月6日に大阪、11月3日に山形にて開催。