鎌田大地(中央)がW杯2次予選について意気込み【写真:産経新聞社】

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前回のW杯最終予選はリズムに乗れず

 日本代表は9月から2026年に開催される北中米ワールドカップ(W杯)のアジア最終予選に挑む。

 スポーツチャンネル「DAZN」の「内田篤人のFOOTBALL TIME」で、ゲスト出演したイングランド1部プレミアリーグのクリスタル・パレスに所属する日本代表MF鎌田大地が、自身2度目となるアジア最終予選への思いを語っている。

 鎌田は前回のカタールW杯の最終予選で序盤の3試合に出場した。しかし、スタメン出場した2試合は、第1節のホームでのオマーン戦(0-1)、第3節アウェーでのサウジアラビア戦(0-1)のどちらも敗れている。その後、3試合をベンチで過ごしたあとは、負傷などにより日本代表メンバー入りも逃していた。

 前回のW杯最終予選を振り返り、鎌田は「1回目はフランクフルトで試合に出て、ヨーロッパリーグ(EL)を獲ったりもしたのですが、(日本代表に)呼ばれていなかったので……。W杯最終予選、最初にオマーンに負けた時に出て、チームの雰囲気がピリピリしている状態で。最後の4試合は入っていなかったので、すごく貢献できなかったなという印象がすごくあります」と、語った。

 それから4年が経ち、今回のW杯最終予選は28歳で迎えるが、元日本代表DF内田篤人氏に「今回は年齢的にチームの中で真ん中の上くらい?」と聞かれると、鎌田は「いや、もう完全にベテ(ベテラン)ですね。この間、飛行機に乗ったらビジネスの枠に入っていて、みんなで『ベテやなぁ』って言っていました。代表は部屋の広さとかも年功序列じゃないですか? 完全にベテに入っちゃったので『もうこんな年か』と」と言い、日本代表チームでの扱いから年齢を重ねたことを感じたと告白した。

川崎出身の選手は「みんな上手い」

 現在の日本代表でプレーの感覚が合う選手を問われると、「みんな合いますよ。代表レベルになったら、やっぱり」と前置きをして、「でも、川崎にいた選手とかはすごい上手いなと思います。ボール回しとか、遊びの8対2とかでも『こっちの足にほしい』とか、『そこ飛ばしてよ』とかは川崎の選手とかは上手い。前目の選手はみんな上手いですよね」と、川崎フロンターレ出身選手たちと感覚が合うと語った。

 カタールW杯では全4試合に出場した鎌田は、「一番覚えているのは、本田さんが凄いFK(フリーキック)を決めた南アフリカのW杯。それはすごく印象に残っていますけど、この間、初めて(W杯に)出させてもらってプレーしないと分からないこともいっぱいあった。それに賭けている(長友)佑都くんであったり、(川島)永嗣さんだったりの姿勢だったり、言葉だったりを聞いて、いろいろ思うこともありました。実際に現地でプレーしていたら、日本の盛り上がりとかも分からないじゃないですか。どこまで熱狂しているとか。スタジアムだけしか分からないから。終わってから、これだけ見てもらえていたんだと感じることもあったし、すごく大きなものだなと思ったので、この間のW杯が終わって、初めて国のために何かできたらなという思いは強く持った」と、意識が変わったことを明かしている。

 そのW杯に再び挑むためには、最終予選を勝たなければいけない。「前回やって感じましたけど、最終予選は最終予選ですごく難しい。僕自身はアジアカップに今回は行けなかったのですが、日本が優勝できなくて僕自身もビックリしたんですけど、アウェーでやる時は特に難しいと思う。自分たちは今、基本的にヨーロッパでやっている選手がいて、時差ボケや移動疲れがある。そういうのも含まれてくるので、いかにいいコンディションを保てるかが、すごく大事になってくるので、難しい戦いがあると思いますが、今は選手層も厚いし、みんなで上手くやっていけたらいいなと思います」と、8大会連続となるW杯出場へ向けて鎌田は、全員で戦っていくと語った。(FOOTBALL ZONE編集部)