過去50年の最優秀選手にも選出「ブレーメン優勝を支えた選手」3名

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Qolyアンバサダーのコラムニスト、ロイすんによるレポートをお届けします。

クラブの黄金期、ファンを魅了した名チームの中心メンバーを紹介する『名チームを支えたレジェンドたち』。

今回は、前年カップウィナーズカップを制し、クラブ史上初めて欧州タイトルを獲得したチームに、オーストリア代表のアンドレアス・ヘルツォークが加入。

名将オットー・レーハーゲルらしいソリッドなチームを作り上げ、5シーズンぶり3回目の優勝を果たした「ヴェルダー・ブレーメン1992/93」だ。

当時の中軸を担ったキープレイヤーと共に、クラブの歴史を振り返っていこう。

ウィントン・ルーファー

生年月日:1962年12月29日
代表チーム:ニュージーランド
ブレーメン在籍期間:1989〜1995年
ブレーメン通算成績:242試合・104得点

ブンデスリーガ通算108ゴール、FIFAオセアニア20世紀最高の選手に選出されたニュージーランド史上最高のストライカー。

裏抜けの巧さ、エリア内での冷静さは"これぞ9番"と呼ぶに相応しく、このシーズンもキャリア最高の17ゴールと量産して、ブンデスリーガ制覇の原動力となった。

ブレーメンでプレーした後は、日本のジェフユナイテッド市原に移籍。1995年には21ゴールを挙げてチーム得点王に輝くなど、創設当初のJリーグを盛り上げた。

アンドレアス・ヘルツォーク

生年月日:1968年9月10日
代表チーム:オーストリア
ブレーメン在籍期間:1992〜1995年、1996〜2001年
ブレーメン通算成績:295試合・67得点

左利き+10番という共通点から、"アルプスのマラドーナ"の異名を持つオーストリアを代表するテクニシャン。

加入直後からトップ下を任されたヘルツォークは、絶対的な自信を持つ左足のスルーパスと高精度のFKを武器に、10ゴール・14アシストとこれ以上にない活躍を披露し、チームを優勝に導いた。

その後は、バイエルンでの1年を挟み、最終的には2001年までブレーメンでプレー。1998/99シーズンにはDFBポカールのタイトルを獲得するなど、クラブ史上有数の攻撃的MFとして、歴史にその名を刻んでいる。

ルネ・ブラツェット

生年月日:1961年3月19日
代表チーム:ノルウェー
ブレーメン在籍期間:1987〜1995年
ブレーメン通算成績:319試合・20得点

リーグ断トツ最小の30失点と、鉄壁を誇ったディフェンスラインの中心にいたのが、キャリアの大半をブレーメンでプレーしたルネ・ブラツェットだ。

現代ではあまり聞きなれないスイーパーのポジションをだったブラツェットは、193cmの長身を活かした空中戦とキャプテンシーで最終ラインをまとめ上げ、ゴール前に屈強な要塞を作り上げた。

ノルウェー代表でも主将を務め、1994年アメリカW杯に出場。2003年には、UEFA主催の「過去50年の最優秀ノルウェー人選手」にも選出されている。


ライター:ロイすん
フランスW杯以降を海外サッカーの魅力にハマり、観戦歴は20年以上に。 
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