昨年の札幌記念を圧勝したプログノーシス(昨年8月撮影、ユーザー提供:Vanguardさん)

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 史上4頭目の偉業に挑戦だ。GII・3勝の実績を誇るプログノーシス(牡6、栗東・中内田充正厩舎)が、札幌記念(3歳上・GII・芝2000m)で連覇を狙う。

 プログノーシスは父ディープインパクト、母ヴェルダ、母Observatoryの血統。ここまで14戦7勝。体質が弱いため、デビューから休み休みのローテーションとなって出世が遅れたが、昨年の金鯱賞で重賞初制覇。その後も札幌記念を4馬身差、今年の金鯱賞を5馬身差で圧勝している。GIではクイーンエリザベスII世Cで2年続けてロマンチックウォリアーの2着になるなど、見えない壁に跳ね返されているが、現役屈指の中距離馬であることは間違いない。

 これまで札幌記念を連覇した馬は68&69年のマーチス、82&83年のオーバーレインボー、97&98年のエアグルーヴの3頭のみ。84年のグレード制導入以降に限ると、前年覇者は12頭が挑んで [1-1-1-9]だから、相当な苦戦を強いられている。プログノーシスは逆風データを跳ね返すことができるか。昨年の好リードが印象的だった主戦・川田将雅騎手の手綱も大きなポイントとなりそうだ。