今週デビュー予定のプリモシークエンス(撮影:竹之内元)

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 この夏、新潟のメイクデビューは“関西馬天国”の状況にあったが、11日(日)にマスカレードボールが勝ち、関東馬の連敗を10で止めた。今週は土日で計3鞍のメイクデビューが組まれている。日曜日の芝1800mには血統馬がスタンバイ。土曜日にはダート1800mの番組があり、先々週(3日)に抽選で除外になったジャナドリア(牡、父ゴールドドリーム、母ターシャズスター、美浦・武井亮厩舎)がスライドする。それぞれ、どの馬が勝ち上がるのか注目だ。

【8月17日(土) 新潟ダート1800m】

ルヴァレドクール(牡、父ルヴァンスレーヴ、母アルマユディト、美浦・田村康仁厩舎)

 ダートGIを4勝した父は現2歳世代が初年度産駒。その父は同じ舞台でデビューし、7馬身差で圧勝している。先週の追い切りはウッドチップコースで5F65.7-51.0-36.8-23.7-11.7をマークし、古馬を相手に先着した。「血統的にもパワー型。大型馬で緩さがあるけど、いかにもダートの中距離が合いそう。初戦から楽しみです」と高木調教助手。鞍上は菅原明良騎手が予定されている。

【8月18日(日) 新潟芝1800m】

チェンジオブハート(牡、父ハービンジャー、母ウーマンズハート、美浦・田中博康厩舎)

 ハーツクライ産駒の母はデビュー戦→新潟2歳Sを連勝した。先週の追い切りはウッドチップコースで6F82.6-65.9-50.9-36.8-23.7-11.5をマーク。週ごとに時計を詰めており、気配は確実に上向いている。「初めの頃は動き切れなかったけど、だいぶ反応するところが出てきたし、グンと良くなっている。もう一段、上がってきそう。切れるというより、いい脚を長く使えそうなタイプ。ポテンシャルは高いと思います」と田中博康調教師。鞍上は戸崎圭太騎手が予定されている。

プリモシークエンス(牡、父エピファネイア、母プリモシーン、美浦・木村哲也厩舎)

 母は重賞3勝(フェアリーS、関屋記念、東京新聞杯)を挙げた他、ヴィクトリアマイル2着などマイル路線で活躍した。当初は6月の東京で使う予定だったが、右前の膝に傷腫れができたために延期。ノーザンファーム天栄で再調整され、7月19日に帰厩した。先週の追い切りは長めから負荷をかけ、7F98.8-82.6-67.5-52.5-38.0-11.5をマーク。血統馬らしく、馬っぷりの良さは目立つ。「粗削りではあるけど、しっかりと調教に取り組めている。まだ緩さがあるので、もう少しバランス良く走れるように持っていきたい。脚力はあります」と太田調教助手。鞍上はC.ルメール騎手が予定されている。