名古屋、大宮でプレーをしたヤクブ・シュヴィルツォク【写真:Getty Images】

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ポーランド代表FWシュヴィルツォクが日本を評価「サッカーのレベルにも驚いた」

 今年6月にJ3大宮アルディージャを契約満了で退団したポーランド代表FWヤクブ・シュヴィルツォクが、母国メディアのインタビューで「日本は素晴らしい国だ」と振り返っている。

 ポーランド、ドイツ、ブルガリアのクラブを渡り歩き、2021年夏に名古屋グランパスに加入したシュヴィルツォク。同年のルヴァンカップ制覇も経験したが、同12月、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝・浦項スティーラーズ戦後に実施されたドーピング検査において、採取された検体(A検体)から禁止されている物質が検出され、また同時に採取された別の検体(B検体)においても禁止されている物質が検出された。

 2022年10月、シュヴィルツォクに対してアジアサッカー連盟(AFC)から「すべてのサッカー関連活動(国内および国際試合、親善試合、公式戦を含む)に関し、4年間の活動禁止処分とする。当該活動禁止期間は、同選手に対し暫定処分が決定された2021年12月9日から起算するものとする」という処分が下ったが、スポーツ仲裁裁判所に訴えて勝訴して活動の再開が可能となった。

 シュヴィルツォクは2023年2月にポーランドのザグウェンビェ・ルビンへ復帰。同年夏に大宮に加入するも、右膝外側側副靭帯損傷の重傷を負って離脱となった。今年4月に戦線復帰したが、リーグ戦4試合2得点にとどまり、6月27日に契約満了による退団が発表された。

 ポーランドのスポーツチャンネル「Kanal Sportowy」のインタビューを受けた31歳のシュヴィルツォクは、日本について「素晴らしい国だ。サッカーのレベルにも驚いた。選手のレベル、クラブやインフラがどれだけ発展している、実際に行ってみて初めて分かった」と語っている。

 また、「どのリーグに一番驚いたか?」との質問には「日本だね。組織、ファン・サポーター、間違いなくすべてがプラスだった。日本の人々はサッカーを愛し、情熱を持っていることが分かる。アジアの市場を知らなかったから、すべてに驚いたよ」と回答し、日本に対してリスペクトを示していた。(FOOTBALL ZONE編集部)