レパードSに出走予定のミッキーファイト(ユーザー提供:zatsumuさん)

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 本記事ではnetkeibaオリジナルAIが推奨する本命候補3頭を特筆すべき過去の傾向とともにご紹介します。

 今週の重賞競走は日曜日にレパードステークス(GIII)とエルムステークス(GIII)が行われます。その中から新潟競馬場で行われるレパードSを取り上げます。まずは過去の傾向から。

 過去10年のレパードSでの前走4角の位置別成績を見ていきます。過去10年のレパードSでは、前走4角で9番手以内にいた馬が9勝2着9回3着9回と良績を残しています。過去10年のレパードSでの実際の結果を見ても、4角9番手以内の馬が10勝2着10回3着8回と圧倒しています。前走でレパードSでの好走パターンに当てはまるのような競馬を経験している馬が有利と言えそうです。

 続いては、過去10年のレパードSにおける前走クラス別成績です。過去10年のレパードSでは前走で重賞に出走していた馬が6勝2着3回3着5回となっています。単勝回収率は215%と高い数値ですし、複勝回収率も92%とまずまずの成績を残しています。前走で同格、もしくは格上のレースに出走した経験というのが大きな武器になるのかもしれません。

 一方、前走でオープン特別以下に出走していた馬は4勝2着7回3着5回。その中でも前走で5着以内だった馬が3勝2着6回3着5回となっていますので、前走でオープン特別以下だった馬については、そのレースで大崩れせずに走っている事が重要と言えるのではないでしょうか。

 それでは早速ですが、今週のレパードSでAIから導き出された月曜日時点での本命候補3頭をご紹介します。

◆前走のレースぶりが光る本命候補たち

ミッキーファイト

 新馬、1勝クラスと連勝し挑んだ前走のユニコーンS(GIII)では3着に入線。そのユニコーンSで先着を許したのはラムジェット、サトノエピック。この2頭は今年の東京ダービーでも連対した実力馬だった事を思えば、3着でも上々の結果と言えそうです。

 2走前の1勝クラスでは今年の雲取賞を制したブルーサンに5馬身差をつけて快勝。ミッキーファイトはまだ重賞を勝っていませんが、これまで対戦してきたメンバーを考えれば、本馬も重賞を勝つだけの能力は備えていると言えます。兄は22年のチャンピオンズC(GI)を制したジュンライトボルトで血統背景も申し分ありませんし、今回のレパードSで重賞初制覇というシーンも十分にあるはずです。

ロジアデレード

 前走の1勝クラスではスタートから押してハナへ立ち、道中はマイペースの逃げに持ち込みます。4角あたりで後続に詰め寄られますが、直線半ばでは逆に後ろを突き放し2馬身差で快勝。それまでの1勝クラスで何度も上位争いに加わっていましたし、前走は順当勝ちと言えます。

 今回の舞台となる新潟には初めての出走となりますが、本馬はこれまで様々な競馬場で安定した走りを見せています。競馬場を問わずに走れるのは対応力が高い証拠と言えますし、初出走となる新潟でも不安は感じられません。重賞にも今回が初めての挑戦となりますが、豊富な先行力を活かせる形になればチャンスはあるのではないでしょうか。

ミッキークレスト

 新馬戦では1勝クラスを勝ち上がっているテリフィックプランに4馬身差で完勝。2走前の鳳雛S(L)はキャリア1戦の身でオープンに挑戦し3着。上位2頭には離されてしまいましたが、経験の浅い中で大崩れしなかったあたりに素質の高さを感じさせます。

 前走の1勝クラスでは、道中は中団を追走。残り1000m過ぎから徐々に進出を開始し、直線手前では3番手まで浮上。直線では鞍上の仕掛けにしっかりと反応し、あっさりと先頭に立つとそのままリードを広げて2勝目を挙げています。今回は重賞で前走よりもメンバーレベルは上がりますが、これまでのレースぶりから非常に高いポテンシャルを感じますし、ここに入っても食い込む余地は十分にありそうです。