Håkan Henriksson (Narking), CC BY 3.0 , ウィキメディア・コモンズ経由で

バックマン・ターナー・オーヴァードライヴは、70年代前半にツアーで使用していたBTOロゴをかたどった大きなステージ・ライトを重くて使いづらいと、砂漠の中に捨て去ったそうだが、いまはそれを後悔しているという。

昨年、バックマン・ターナー・オーヴァードライヴの活動を再開したランディ・バックマンは『Ultimate Classic Rock』のインタビューで、こう話している。「あれはものすごく重かったんだ。1インチ(約2.5センチ)の厚みのベニヤ板にボルトを打ちつけ、いくつもの電球にネオン、ワイヤー、ソケットが付いてた」

それを持ち運んでいたが、米国内はともかく、70年代半ばに世界を周るようになると、困難を極めたそうだ。さらに「そのころには、誰かがもっと軽くていいライトを発明していた」という。「だから、ツアーが終わり、テキサスをドライブしていたとき…、バッグス・バニーとかロード・ランナーに出てくるようなサボテンがあるところだ。僕ら、BTO(のライト)を砂漠のど真ん中に捨て、走り去った」という。

「いま、ステージではそのレプリカを使ってる。軽くて、動きが速く、簡単だ」が、もし、砂漠かどこかにオリジナルのライトが残っているならば、「スゴイことだよ。僕は買い戻す」そうだ。

ランディ・バックマンは2023年1月に弟のロビー、4月にティムを喪い、その数ヶ月後、バックマン(Vo, G)、フレッド・ターナー(Vo, B)、バックマンの息子タル(Vo, G)、Mick Dalla-Vee(B)、Marc LaFrance(Dr)、Brent Howard Knudsen(G)のラインナップで、バックマン・ターナー・オーヴァードライヴのライヴ活動を再開した。

Ako Suzuki